2010/10/22

某有名私立学校に申請してみたり

獅子丸の通っている学校の先生が「もうすっかり無いかと思っていたら、電話したらあるというからもらってきた」という、某有名私立学校の幼稚園へ申請するための申請用紙。

あたしはそんなところへ獅子丸を行かせなくても、と思っているけれど、先生が強力に推すし、学校の人と知り合いという、ある意味コネのようなものもあるようなので、まあ、取りあえず記念受験(笑)。

しかし驚いた。
写真いるんですわ、そこ。

ここの学校、ちょートラディショナルなので、やはり襟付きシャツにベストとかの格好で写真撮らないとアカンやろうな〜と、妙に頭を悩ませてくれる。

でも、他の私立学校のように「あなたの子どもの長所と短所を教えてくれ」だの「ここの学校を選んだ理由は何だ」とか、書かされないから楽ちん。
鼻歌で書き込み終了。

ここの学校も他の私立同様にいかに人種を混ぜるのか「多様性(これ、キーワードだね)」ということに重点を置いているらしい。

Our school cares deeply about diversity in the broadest sense of the word.......

ですもの。
そうなんですか、へえええ。

でもあたしの友だち、たまたまだけど、その学校の幼稚園生が公園で遊んでいるところに出くわし、ざっと見た配分だと、ほとんどが白人だったと。多分10%くらいが非白人だったようだったとか。

申請書の中にも家族にその学校の出身者はいるのかと聞いてみたりしているし。
やはり見内に出身者がいると、優先なんだろうね、入学の。
毎年36%くらいが、まさに初、な人たちらしいし。すくねっ。

しかしそれよりも驚いたのが、私立の申請用紙が配布されるのって、レイバーデイの翌日から。
毎年9月の第一月曜日がレイバーデイ。今年は7日でしたな。

この学校、9月末の時点で600家族からの応募があるらしい、ここ数年。
インタビューが受けられるのは、400家族。
でも、クラスに入れるのは60人。

なので、普通に考えればこんな10月末くらいに「申し込んでみようかなあ」なんて、もう、ありえないってのよ。非常識なわけですよ。

だいたい11月頭が〆切だったりするのに、ここの場合は集まっちゃったら10月半ばくらいで締め切ったりしているみたい。

そういえば他の学校も「もうかなり届いているから、できるだけ早く送ってね!」といっていたっけ。ラストウィークざんす。

しかし、すごい倍率だよね。
実際の倍率、見内がいる人といない人とじゃエライ差でしょうな。

でもこの学校、ちょこっと気に入ったのが、ファイナンシャルエイドを受ける人は申請料金、払わなくても良いってコト。素敵(あほー)。
年間費用はもちろん300万円超えですが、もちろん。

ランチに16万円使うって何喰わせてくれるんだ?
全てオーガニック??(なピザやチキンナゲット??)

謎です。

しかしこれは第一歩。
これからどんな道のりが待っているのか……。

のちのちレポートしますわん。



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2010/10/16

ニューヨーク流、私立幼稚園への入り方?

ニューヨークの私立幼稚園の学費は、マジで目玉が飛び出すくらいに高い。
年間300万円はざらに越えるところが、ごろごろ。
日本の有名私立大学の工学部の学費に匹敵らしいですな。


まあ全米有名(優秀)校トップ10のうち6校がアッパーイーストとウェストサイドにあるっつーくらいですからね。


一般家庭ではそんなお金は払えないわけで、となると、金持ちしか有名私立学校に行けないじゃーん。
やはり生まれたときから「勝ち組」「負け組」が決まっているのか……。

でもそこはアメリカ。
多くの人たちにチャンスを、なのか、ファイナンシャルエイドなるシステムがあるのだ。


簡単に言ってしまえば、その家庭の収入によって、学費を設定できる、というやつ。


実際あたしの友だちも、コロンビア大学系の幼稚園へ入学が決まった。
こちらの学校もまともに払えば年間300万円近く。


ところが一言「払えません。ウチの年間の収入は○○です」と伝えたらしい。
「幾らなら払えるの?」と学校側の人に聞かれて「○○くらいなら」と言ったら、それが通ったらしい。


友だち曰く「すごい安くなってラッキー」と言っていたけれど、うん、その金額は非常にリーズナブル。というか、あり得ないくらい安い。


なんつー太っ腹。
入れたいです、獅子丸をっ!
プログラムもとてもいいというし、なんてったって、人種が混ざっているし←ここがポイント。


でもコロンビアは、まずは抽選があって、それが受かってからじゃないと、面接に行けないという……。きびちい。


ファイナンシャルエイドと共に、有名私立が声を高らかに唱えているのが「人種の偏りをなくす」ということ。


だって普通に払える人しか入れなかったら、金持ち白人に固まってしまうでしょ。
それはちょっと(かな〜り)体裁が悪いので、人種別な特別枠が設けられている様子。
でも「アジア人枠」は無いところが多いとか。


多分、優秀な中国人、金持ちな韓国人のおかげでしょうか。あとインド系とかね。


でも、日本人とのミックス、というのはかなりおいしいらしく、かなりの率で受かるのでは? ということを、周りのお母さんたちから言われたりしているおかん。


「もー、とにかく受けなさいよー。獅子丸、ミックスだし、奨学金だってあるし、大丈夫よー」と、かなり言われています(苦笑)。
最後の一言に「獅子丸のこと、嫌いになる先生なんかいないわよー。彼はすごく魅力的だから」と、なんともアメリカ的な締めくくりだけど、ありがたいというのか、なんというのか。
バカだったら受からないだろーというつっこみは横に置いておいて


諦めない


ということを、日々教えられている感じ。


それにしても、本当にみんなよく知っている。
仕事して、子どもの相手して、よく時間、あるよなあ。


あ、もしかして掃除は掃除婦に頼んで、食事はほとんど外食か缶詰か冷凍食品だからとか?


ただ単にあたしと違ってリサーチが上手で、今から「きゃーっ」となっているあたしと違って、春先からしっかり準備しているからであろう。


うん、きっとそうだ。


ということで、ファイナンシャルエイドを狙いつつ、人種が混ざっている私立へも申請してみることに決めたおかんです。


さてはて、どうなるかしら。







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2010/10/13

キンダー狂奏曲、始まる

獅子丸の、来年9月から始まる幼稚園選びをしないといけない時期になった。

って、あたし、すっかり世間から乗り遅れ(苦笑)。

だって、今行っている学校の先生が獅子丸を某私立に入れるから「何も心配しなくたっていいから」と散々言われていて、もともと怠惰な性格なのであぐらをかいていたあてくし。
あとは公立に申請して〜とのんびり構えていたのだよ。

したら、先生、この夏心臓やられて倒れまして、手術されました。
「I almost gone(三途の川を見たよ)」と、学校の初日、笑いながら言っていた。

先生、もう高齢だし、いつもいつも「獅子丸はいつで4歳になるの?」と聞いていたので、実は記憶力が怪しいのでは……と、あぐらをかきながら思っていたので、学校のことを聞いてみた。

「大丈夫!」

そうか。
でもその学校に100%入れる保証はないしね。
他の私立にも申請してみようかと思うと言ったら

「いいんじゃない」

と。

「あ、そういえば、XXに連絡した?」
と先生。

え、してないよ。
その団体は知っているけれど……

「え、してないの? うーん……」
って、せんせいいいい。
任せておけって言っていたじゃん!

と言ったところで仕方ない〜。

自分が本来であれば主導権をもつべきなんだから。

ということで、遅まきながら、参戦(涙)。

有名(でもってちょー高い)私立の申請用紙は9月の第一月曜日(レイバーデイ)の翌日から配布され、あっという間になくなったらしい。

オカン友だちかが貸してくれた、マンハッタンに住む両親向けの私立学校ガイドブックを読んでいるけれど……何がなにやら頭が痛くなってきた。
でもすごく参考になるので、購入決定。
本来であれば、出た6月に買って、いろいろ勉強しているんだろうなあ(もっと早いのか)。

公立でやっている「英才教育プログラム(Gifted and Talented Program)」の受付も始まったし→コチラ(11月17日までに申請)

行かせようかと思っている私立学校のオープンハウスに間に合いそうだし、とりあえず今からできることをやろうと思ったおかんです。

ということで、しばしの間、おつきあい下さいな。



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2010/10/08

らせん

午後、友だちの娘さんと一緒に獅子丸を学校の近所にある公園で遊ばせた。
その時、2歳にならないくらいの黒人の男の子が遊具の上から落ちた。

どさっ

という音がして、彼は動かなかった。
一瞬のことで、あたしは動けなかった。

母親は息子から離れたところに座っていて、他の人と話をしていた。

その子が落ちた遊具の高さは、獅子丸が前に骨を折った高さと同じくらい。
すごーく高いイメージがあったけれど、良く見るとそうでもない。
でも、180センチ(推定)くらいの高さはあるので、決して低くもない。

早く救急病院へ連れて行かないと。

と思っている、あたしやあたしの友だちの意志とは裏腹に、母親はその状況を見て一言「Damm!」と叫んだだけ。

「もしかしたら恥ずかしいのかもね、子どもがそういう状況になっちゃったってことを」
と友だちは言っていた。
その気持ちはわかるけれど、命を争う問題だから、さっさと行動移さないと!

普通、子どもが落ちてすぐ泣いたら「大丈夫」という。
でも、彼は泣かなかった。
ぴくり、とも動かなかった。
落ちたときに左肩を打ったこともあるだろうけれど、とにかく動かず泣かなかった

そういえば獅子丸が落ちたとき、ぼくちゃんは「病院へ!」と叫んだけれど、相手をしていた娘さんのお父さんは「そんな大げさな」と言ったと言っていた。

彼らの中で、血が出るとかじゃないと、救急病院へ行く必要がないと思っているのだろうか?
あるいは、自分がしっかり子どもを見ていなかったから、その事実を知られたくないのだろうか。

少なくとも、あんな高いところに1人で子どもは放置しないよ。
親か、姉弟が一緒にいるべきだ。

うちのご近所の人たちは、よたよた歩きの、多分2歳にも満たない子どもでも1人で遊ばせて、自分はベンチに座って他人と話しをしているパターンが多い。
だいたいそういう場合は、お兄ちゃんかお姉ちゃんに面倒を見させているけれど、でも最終的に何かあった場合は親が責任を持つのが当たり前のこと。

今回のお母さんはよく見たら妊娠していた。

その落ちた子どもは、少ししてからちょこっと泣いて、その後何かを買い与えられ、ストローラーで寝させられていた。
1時間半後には、普通によちよち歩いていた。
また遊具の方に行って、滑り台とか滑りたがっていた。

学校から帰ってきたのだろうか、お兄ちゃんらしき人がその子をケアしている。
でも、落ちたときは、誰もいなかった。

大丈夫なんだろうか。

「平気よ、こうやって歩いているじゃない」
と、親はいいそうだけれど、それは「今」の話であって、後から何か来るかもしれないのに。



ハーレムには、いや、似たようなコミュニティーには親が無自覚で子どもを虐待していることが多い。

でもそれは、親になってしまった彼らも、きっと虐待にあっていただろうから「それが普通」と思っている率が高い。

でもそれは、普通じゃないの。
それはあなたが住んでいる、小さな、小さなコミュニティーでは普通のことかもしれないけれど、違うんだよ。

誰かが教えてあげないと、この「負のらせん」は断ち切れない。

例え教えてあげたとしても、聴く側の態度が攻撃的になるだろうから、そんな簡単にはいかないのが現状なんだろうな。




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2010/09/11

獅子丸の頭の中

9日夜に、何事もなくニューヨーク、ハーレムに帰宅。
ああ、帰って来ちゃったよ。
まるで夢のようだった日本滞在よ、さようなら〜。

冷蔵庫を開けてみればアメリカ食ばかり(当たり前)。
今日(10日)さっそくスーパーに行って、お米やら豆腐やらを購入。
ついでに図書館で、日本で気に入って何度も何度も読んでいた英語の絵本も借りてこよう。

その図書館で、けっきょく見つからなかったけれど他の本を借りることになり。
獅子丸、カウンターでお兄さんに渡して、チェックしてもらって受け取って。

「獅子丸、お兄さんに何ていうのかな」
「ありがとう」

と、がっつり日本語で返事。

「サンキューだよ」というと「え?」みたいな顔をした獅子丸。

「ここはニューヨーク?」
「そうだよ」
「日本はどこ?」
「日本はもう遠いところだよ」
「誰も日本語話さないの? 獅子丸とお母さんだけ?」
「そうだね、基本的にはみんな英語だね。でも、獅子丸のお友だちで日本語話す人、いるでしょ?」

と、なんだか納得しているようなしていないような獅子丸。

ぼくちゃん(とーちゃん)には英語で一生懸命話しかけているのにね。

公園でも昔からの女の子の友だちに会って一緒に遊んでいたけれど、なにやら泣き叫んでいる。

聞けば彼女がもっているポニーの人形を貸してもらえないから。

「”貸して”って言えばいいんだよ、”貸して”って」
「お母さん、日本語じゃなくって英語で言わないとわかってもらえないのっ!」

そうなんだ、と妙に納得。

日本に帰る前だったら、日本語であたしが指示したことを、獅子丸は英語で友だちに言えていたのに、今は言えないようになっているんだ。

獅子丸、じつにかたくなな男。

彼の中であたしに対しては日本語(日本語を話す人に対してはってこと)。
英語を話す人に対しては、もちろん英語。
と、決めている様子。

なので、日本に帰っていた時も、母が「獅子丸、ちょっと英語話てみて」とか、母が英語を言うと「えー、ばあばは日本語でしょ、英語じゃないよ」と指摘。
あたしが英語を話すのも「なんでお母さん、ぼくに向かって英語話すの?」的感覚あり。

友だちの旦那がイギリス系カナダ人なんだけれど、彼に会う以外はぜったい、と言っていいほど英語を話さなかった。
NHK教育でやっている『Curious George(おさるのジョージ)』にしても「日本語で見る」と言って見ていたし。ニューヨークで普通に英語で見ているのになあ。


よく、バイリンガルを育てるには、親が徹底していかないとダメと言われているけれど、ウチの場合は獅子丸が決めているから、ある意味ラクかも。
もちろん、あたしも徹底はしているけれど、それだけではなく、本人の意志の強さのほうが大切なのかもしれない。

獅子丸、もしかしたらこのまま英語が出てこないかも!?

とはちっとも思っていなくって、1週間もしないうちに何事もなく英語をペラペラ話し出すだろうね。

だって英語が彼の第一言語だし。
それよりも、これからどうやって日本語をキープしていくか。
やっぱりこっちのほうが、重要だな。




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2010/09/05

友だちの定義

「大学時代の友だちは一生の友だちになるんだから、大切にしなさい」
と、大学に入る前、母があたしに言った。

当時はいったい何のことを言っているのやらと思ったけれど、今は本当にその言葉に対して痛感している。

前回の帰国から2年半の年月が流れ、会いたくとも会えなかった友だちも多々いる。
その中で会えた友だちたちは「いつ会っても変わらない奴ら」って感じ。

不思議なことにお母さんになったのに、なぜか彼女たちの子供はみーんな、面白いくらいにに男の子。みーんな男の子のかーちゃんに納まっている。

でも子供がいたって酒が入れば無礼講。
遠くは20年前の学生時代の話になったり、違う友だちとは、やっぱり当時つるんでいたときの話で大盛り上がり。

わかっていることは、一緒にいなくても会えば一瞬にして時間が昔に戻って、いいたいことを言い合えるということ。

うううううーむ、と理不尽なことを言われても、根底にはあたしのことを心配しているんだろうなーと、都合よく考えたり。

そういう友だちがいるって、いやー、本当に幸せだなあと痛感。
またうまい具合に子ども同士が遊んでくれちゃったりしてさ。
んでもって、子供たちと一緒にいる大人たちがめちゃくちゃ真剣に子供と遊んでくれたり、子供を子供ではなく、一人の「人」として扱ってくれているから、子供にとっては面白い(つーか、へん?)体験になっているんじゃないのかなーと、いつも思う。

お世話になった友たちよ、ありがとう。
また次回帰ってきたときに会いましょう。

会えなかった友たちよ。
それでは次回、遊びましょう。

とりあえず、日系の航空会社なら6歳くらいから子供一人で海外に行けるらしいので、ニューヨークへ派遣してくだされ。生活はカツカツで厳しいと思うな。でもって、代わりに獅子丸を日本へ送りつけるから~。

give and take

でいきましょう。

どうかしら?

2010/08/29

獅子丸、保育園終了

お泊まり保育も無事終了し、約二ヶ月にわたる獅子丸の日本の保育園体験も終わった。

28日の朝8時過ぎにお迎えに行き、いつものようにどんな調子だったか、様子だったかを先生に聞きながら、涙が出そうになってしまった。

眠るときに、やっぱり淋しくなってしまったそうで、ちょっとうるうるしたみたいだけど、朝の6時までぐっすり眠ったようだ。

公園の水の流れる滑り台を何度も何度もやって、楽しんでいたらしい(滑り台から落ちて骨折したのにねえ、キミにはトラウマっちゅーもんがないんだろうか?)。

今まで保育園に預けていたモノ、そして獅子丸が描いた絵を(って、たったの2枚ですが)をファイルしてくれたり、出席を知らせてくれる手帳とか、いろいろいただいた。

ああ、そういえば木曜日には園全体で8月のお友だちのお誕生日会をやってくれて、獅子丸ちゃっかり参加。よかったよね〜。金色の厚紙で作ってくれた王冠やら手作りアルバムをいただきました。

なんか、こういうのってすごい日本って感じ。

また先生のコメントが泣けるんだな、これが。

「獅子丸が最初に保育園に来た日は七夕でした。短冊に願いコトを書きましたが「ニューヨークに帰りたい」でしたね。でもそれから保育園になれて「もっともっと保育園で遊びたい」というようになってくれましたね……」

とか書かれていて、ちょっと(涙)(笑)。

獅子丸、今朝も「どうしてニューヨークに帰らないといけないの?」とか言い出してさー。

おーい、まじっすか?

でもそれだけ楽しかったということなんだろうね。

保育園に行って、こんなことができるようになったよ。

●歯みがき:これはもう本当におっかけっこして、羽交い締めしてやっていた。それも毎日できなかったし。でも今ではちゃんと磨くようになった。保育園でもランチのあと、率先して流しに行っていたらしい。

●シャンプー:とにかく泣き叫んで大変だったのに、今では「今日、髪の毛洗ってもいいよ」と言って、風呂場の席に座って待っている。すごい。

●食事:かなりの割合で野菜、しっかり食べるようになった。なんかガツン、と野菜そのもの(キュウリやトマト)が出てくるとまだ苦手みたいだけれど、それでも大きめにカットされていても食べる。つーかさあ、保育園で出る食事は全部食べるけれど、それ以外はいやっていうの、やめてくれ。

初めて完食した日が4歳になった誕生日「先生、獅子丸、今日ごはん、ぴかぴかにするの」と言って、食べたんだって。なので、今でも「XXぴかぴかにする」といってがんばっている。

●洋服をきちんと着られるようになった:ほぼ毎日といっていいほどプールに入っていたから、どうやって着るのか教えてもらったみたい。ハンカチの折り方とかいつの間にか知っていてびっくらこいた。

それ以外にも、友だちと時間を決めてオモチャをシェアすることを覚えたり、今では何をするにしても、時計の針がどこどこを指したら(長い針が6になったら)、やめようね、次の行動に動こうね、ということができるようになった。

まー、ちょっと(かなり)親ばか入っているけれど、すごい成長ぶりだよ。
このままあと1年くらい、入れていたいですもん。

給食は皆が席についてから、お歌を歌って一緒に食べる。
(おててぱっちん、はい、皆さん、ご一緒に「いただきます」)

とにかくさー、みんなと一緒にやる、ということを覚えたのはいいことだと思うんだよね。
要は「我慢」を覚えたとでもいうのかな。

アメリカ人って、我慢が足らないといつも思うの、あたし。
とくにご近所ハーレムの子どもたちと生活していたときも、もちろんランチはみんなが席についてから、という決まり事はあったけれど、日本ほど徹底されていないというのかな。たまに先生がフライングしていたりして(苦笑)、なんだよ、それって思ったこと、多々あったし。

歌を歌うときには一列に並んで直立不動で歌っているのを見たときは「おーい、軍隊ちゃうからー」と思ったけれど、そういうことを学ぶのもいいかな、と。

とにかく相手のことを気遣う心って言うんですか?
うーん、なんかうまく言えないけれど、その状況をちゃんと読んで行動するということを、教えてもらったような気もするな。

アメリカ人って良い意味でも悪い意味でも「個人主義」過ぎるからね。
一応並んでもうるさいし(苦笑)。

いろんな意見があるだろうけれど、やっぱり幼稚園時代は日本式に全世界、したらいいよー。
そうしたらさ、授業中は静かにするってこと、覚えるよ(ハーレムの高校生たちはうるさかったよー。テストのときもおしゃべりしていたからねー)。

あとは、あたしがどこまでこれを継続できるかってこと。
なんかハンズやロフトにはかわいいシール、売っていないからちと困っているんだけれど、スタンプに替えてでもいいから

・あいさつはできたかな?
・お友だちと仲良く遊べたかな?
・お片付けはできたかな?
・ごはん、キレイに美味しく食べられたかな?

の4つをクリアしたら、あげる方向で行きます(鼻息荒く)。

食事に関しても、幼児食に関する本を3冊持っていて(それだけ悩んだんですわ)、誰かにあげようかと思っていたけれど、帰ったらフル活用させていただきます。

いい保育園でよかった。




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2010/08/26

獅子丸、お泊まり保育へ

7月7日から行きだした保育園も、今日、8月27日で最後。
最後の最後は「お泊まり保育」。
なんと今日は保育園で一泊お泊まりして、明日土曜日の朝のお迎え。

獅子丸、初めてのお一人様お泊まり。



初めて保育園を訪ねたときに、毎月いろいろなイベントがあり(7月は夏祭り)楽しそうだった。8月は獅子丸が通っているクラスの子どもたちのみ、一泊お泊まりをする、という企画がある。

「そうですね、慣れたらぜひ参加して欲しいのですが……」

と言われて、うーん、どうかなあ、なんて、その時は思っていた。

最初の頃は、当たり前だけど泣いて泣いて、ランチは食べない(お茶のみ飲んでいた)、昼寝のときも泣いて、それはそれは大変だった。

1ヶ月経った頃にようやくいろいろなことに慣れたのか、毎日楽しく保育園に通うことに。

「お泊まり保育、どうでしょうかね、獅子丸くん」と、申し込み書が回ってきたときに聞かれ、う〜ん。

「獅子丸、F先生とK先生と、お友だちと一緒にお泊まりする?」と聞いてみたら「うん!」と元気な声。

まーそうだよなー。
親が頭であれこれ考えるよりも、子どもって意外といろいろ平気にできちゃうもんだし、いつも一緒に遊んでいる友だちが一緒なら平気でしょう。

ということで、京王線に乗っておでかけして、ランチに戻ってきてお昼寝。
それから夕ご飯のお好み焼きをみんなで作って、花火して、お風呂に入って、おやすみなさい、となるみたい。

楽しそうじゃないかー。

おかんはおかんで、この夏、初! の1人夜。
なーにしよっかな。
知り合いのバーに酒でも飲みにいくか。

普通実家にいたら、親に預けてよなよな遊びに行くのでしょうが、ウチのおがき様は元気良すぎで、でもって頑固にかたくなだから、親じゃ手に余っちゃうんだよね。
年も70歳過ぎているから、ちょっと厳しいし。

ビバ、日本の保育園!
どうもありがとう!

明日は朝8時にお迎えだから(はえーなー(笑))、おかんも深酒できません(涙)。

短き夜を楽しみます。





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2010/08/24

あれ、鈴虫が、鳴いている……

お盆前の、いつ頃からだろうか。
10日くらいからだろうか。

夜、寝つくころに、窓の外から「りーん、りーん」と、鈴虫の鳴く声がする。

今、夜の11時30分前だけど、前の公園から、蝉、つくつくぼーし、そして鈴虫などの鳴き声が聞こえてくる。

日本に帰ってきて、7月に入るか入らない頃だっただろうか、木という木から蝉の鳴き声が聞こえ始めて「ああ、いいなあ」なんて思った。

獅子丸を保育園から連れて帰ってくるとき、桜並木を通り抜けるんだけれど、両サイドに蝉がいて、まさにシャワー状態。

蝉の鳴き声って、ニューヨークで聞いたこと、あったっけ?
アパートの前の公園から、もしかしたらつくつくぼーしの声を聞いたかもしれないけれど、こんなに大音響では鳴かないよね。

それに公園からは、土曜日は基本的にはアフロ太鼓の音が日が落ちた後の9時過ぎまで響き渡るし、あとは子どもたちの遊ぶ声。
車からは、大音響で流行りのブラックミュージック。
ご近所のおっちゃん、おばちゃんたちの声。
カースワード混じりで真夜中にケンカをしているカップルたち。

要は自然というよりも、人が作り出す「音」があふれ出ているのがハーレム。

それに対して、実家は……





すんごい静か。


あたしが住んでいた頃は、夜でももっと学生の声がしていたような気もするんだけれど、そうでもなかったのかな。

人の生活をする音に、街の中から聞こえてくる音楽に驚いたのって、もしかしたら、カリブ海に浮かぶドミニカ共和国に行ったときだったかもしれない。



なんだか静かすぎて気持ち悪いような、悪くないような。

でも外から聞こえてくる虫の声って、いいね。




と、


思いたいんだけれど、



実は鈴虫、大量に鳴いて、うるさい。

でもって、朝の5時から思いっきり鳴かなくてもいいから、蝉たち。


うるさくって、眠れない!



贅沢、だねえ。




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2010/08/21

ゴーヤ祭り開催中

もうかれこれ4年前から始めているらしいが、実家にゴーヤがなりまくり。
7月には実を見つけることが難しかったから「今年はダメかしら。おかしいなあ。去年はたくさん成ったのに」と言っていた母。

でも大丈夫。
8月に入ったら、あそこにも、ここにも、あ、あんなところにも!
つー具合に、ざくざく豊作。

もう毎日、マジで、冗談じゃなくって、毎日ゴーヤ食べています。
ゴーヤ嫌いじゃないけれどさー、もう限界値に達したよ!

2階までやってきているツタたち。

網戸に絡まって、そこにできたゴーヤたち。

もう、ジャングルだよね〜。

母曰く、今回は実がたくさん成ったせいか、大きくならない。小粒ちゃんサイズ。
でもって、早く取らないと「あっ」という間に黄色くなって、食べられなくなってしまう。


こんな色になっているって知っていた?


ゴーヤの黄色いやつ(いわゆる腐敗しているってことなんですが)、ちょっと魅惑的。
種が赤く膨張していて、黄色も山吹色で、亜熱帯な植物って感じ。

右のゴーヤは曲がってそれ以上大きくならない。




とにかく母は毎日、ゴーヤチャンプルーもどきを作ってくれるけれど、なんかね〜。

・ゴーヤとツナマヨサラダ。美味しかった。
・ゴーヤとトマトのスープ。スープにすると、ゴーヤの苦みがより強調される感じだった。調味料に一工夫しないと無理かも。
・ゴーヤのフリッター。用はカレー粉を入れてチップスのようにしてみた。これまたゴーヤの苦みがより強調された。

母がマヨネーズが嫌い、鰹節はいや、コンソメとかそういう添加物系はもっといや、な人でなかったら、もっともっといろんな展開があったと思うけれど、ま、仕方ない。

ゴーヤ好きな友よ〜。
次回会うときに持っていくからよろしくねー。

もうなんか、一生分食べた気分だわ。



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2010/08/18

海は広くてキレイだった

13年ぶりに日本の海♪ に友だちと行ってきました。

前の日に違う友だちとBBQやって寝るのが遅くなった獅子丸。
車で千葉の九十九里まで行ったんだけれど、案の定、乗って10分くらいで車に酔ってしまった。

薬局で酔い止めの薬を買ったら「5歳からの薬しかないですね。4歳は医師の診断が必要になります」と言われてもー、今すぐ飲ませないと海に行けない!

「何かあっても責任は取れませんので」
「それでいいです。何かあったら医者に行きますから」

って、日本のお薬は効きが弱いから平気。
1錠がつっと飲ませたら、また気持ち悪いと泣き叫びつつ、そのまま海に着くまで寝ていた獅子丸。ちょっと強行軍すぎかしらん?

そして海!
海と言えば、海の家!

でも駐車場入ったら、プレハブでできた似たような簡易海の家がずらりと横並び。
さてどうしようかなと言ったところに、よく焼けた兄ちゃんがやってきて「ウチへどうぞ! トイレもシャワーも使いたい放題です」と営業。
大人1000円、子どもは1人まけてもらって1人500円。

でもさー、トイレ使いたい放題って普通だよね?
それよりも毎回50円とか100円とか払わないといけないのかしらん??

初めての千葉の海はキレイだったー。


砂浜もキレイで、驚いた。

ビール瓶の破片とか、タバコの吸い殻が砂につっこんであるコニーアイランドなどに慣れているあたしにはきらきらまぶしかったよ。

「海開き前に大掃除するからね」
と一緒に言ったエノさんのお言葉。

うーん、ニューヨークでもぜひ。
やってもやっても汚す奴はあとを絶たないから無理か。

実は獅子丸、去年の夏にコニーアイランドでおぼれかかったことがあって、それから自分でだだだーっと海へ入らなくなり(当たり前)。
今回も海の中にはなかなか入らなかった。


砂遊びもそれなりに楽しかったようだし、ま、いいか。

でもお昼食べたら違ったね。


こんな感じで、ボートというのかな、に乗せてもらって、波乗りして遊びまくり。
九十九里って外房だから、思ったよりも水は冷たかったし、お盆過ぎた翌日ということもあってか、波もだんだん高くなってきたり。

2つ年上のKRくんが獅子丸と上手に遊んでくれて、でもって子どもと同じレベルで一緒に遊んでくれるエノさん。一緒に遊ぶのが楽しかったのか、波にのまれてものまれても何度も何度も波乗りに挑戦する獅子丸。

泣くかと思ったのに。

翌朝、食事しているときに、たたんである口拭きタオルで「見て、お母さん。ほら、これボートだよ。ざっぷーん」なんて言って遊んでいたから、よっぽど面白かったみたい。

コニーアイランドでああいうの、使えたっけ?
使えるんだったら来年、同じように遊ばせてやりたいなあ。

結局、監視員がいなくなる3時45分の5分前までめいっぱい遊んで、大人たちはサザエのつぼ焼き食べて(でかかった。でもって高かった)子どもたちはかき氷を食べ、友だちの実家が千葉市にあるから、そこに立ち寄ってシャワー浴びさせてもらって、ラーメン食べて、帰りは電車で帰ってきた。

獅子丸、電車の中で寝るかと思いきや寝ず、家に帰ってきて、絵本読んでコロリ。
よくがんばったな。

それにしても、今回海の家で食べたたこ焼き。
ありゃーまずすぎてびっくりもんだ。
だって冷凍のたこ焼きを揚げているんだよ??
あり得ない。
ありえなあああああああああい!!

でも獅子丸は最近たこ焼きにはまっていて、ランチとかき氷の後、また食べた。
しえー。
不思議。

あー、それにしても焼けたところがイタイ。
日焼け止め塗ったけれど、ビーチの日差しはやっぱり違うね。

いいの、いいの。
やっぱり焼けてなんぼですから。

また来年、行きたいな。



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2010/08/17

食玩『もじバケる』に雷うたれるほど感動した

先日海行ってきました(のちにアップ予定です)。

その時、一緒に行った友だち家族からオモチャをプレゼントされたんですが……こいつがすごかった。想像力を超えて〜です。

その名も『もじバケる













見た?
見た?
見た?
よおおおおっく見てね。

漢字が、例えば「犬」
これが犬に変身しちゃうんだよ。
そしてたったの100円という安さ。

アメリカで1ドルで買えるものとのクオリティーを比べて下さいよ。
すんごくない?

さっそく6種類集めて(笑)、作ってみたんだけれど、これ、まじすごい。
今回帰ってきて、いろんな意味でいろいろ驚いたりしたけれど、これがダントツかも。



アイディアとして「漢字がその漢字の意味のオモチャに変身するのって、面白そう」というのは、なんとなく出てきそうな気がする。

そこから、本格的に文字を探して(今回は、犬、魚、馬、竜、鳥そして虎の6文字)、それを立体にする、それも無理なく、子どもが作れるように。

でも売値は100円。

うううううううむ。

商品ができるまでのプロセスとか知りたいわあ。
なんで? と聞かれると、ちと困ってしまうけれど、ピックアップした漢字はどのくらいあったのか、試作品とか、うん、知りたいな、純粋に。

一応3歳以下の子どもには与えないようにとの但し書きがしてあるけれど、4歳児の獅子丸にはまったくをもって難しかった。

友だちの息子は6歳でパズルとかブロックなんかが大好きだけど、ちょっとてこずっていた。
でも一度作ったら、さくさくやっていたから、そんなに難しいものじゃないのかも。



それにしても、バンダイといい、トミカといい、うまい商売してるな。

ええ、我が家はトミカにやられっぱなしです(プラレールとしい、トミカカーといい……)。

でも逆に仕事したら、面白いかも。
うん。




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あまのじゃく

オカンは知らなかったよ、獅子丸がこーんなにあまのじゃくだったなんて!

いや、もしかしたらその傾向はニューヨークにいたときから始まっていたのかもしれない。
だがしかし、ここに来て本領発揮。

あたしの友だちでも、母や父が言ったことに対して、最初のお答えは常に

NO。
いやだ。
ダメ。

と否定形。

先日もそうだ。
昔バイトしていた、西麻布にあるタイレストラン『ライステラス』に当時一緒に働いていた人たちと集まって、その後、西麻布の交差点にある某カフェでお茶をした。
そこでニューヨークチーズケーキなるものを発見。
でもさ、すんごいちっちゃくって600円。たかっ。
場所柄そんなもんかもしれないけれど。


獅子丸、猛烈に「食べたい」攻撃。
うーん、そうえいばランチ、そんなに食べてないからね、ちょいとお腹空いているのかな。
「食べたいの、食べたいのおおお」と半泣き状態。
泣かれてもねえ。

と渋っていたら、友だちが「じゃあ、あたしが買ってあげるよ。でもじゃんけんして獅子丸が勝ったらね」という話になった。

「獅子丸はじゃんけんなんかしないのっ!」と反撃に出る獅子丸。

「Jちゃん(友だちの名前)は買っちゃだめなの、チーズケーキを買っちゃだめなのっ!」
「どうして、食べたいんでしょ? もういいよ、じゃんけんだけしようよ。そうしたら買ってあげるから」
「だめっ! お母さんしか買えないのっ!!! うわあああああああ(号泣)」

とまあ、こんな感じなのだ。

獅子丸のために、よかれと思ってオファーしてきてくれているのに、みーんな否定。

あーあ、そんなんじゃ人生損するぞー。

と、他人事のように観察してしまっているオカンなんですが。

ま、獅子丸もやっぱりいろいろとストレスもあるかもしれないし、幸いあたしの友だちはそんなことを言われても気にしないで、あの手この手で獅子丸の気持ちをくみ取ってくれている(ありがとう)。

もちろん、ウチの母みたいに「そんなあまのじゃくには何もしたらん」と、もはや相手なんぞしたらーん、という態度を取られてもいるけれど。
それはそれで、獅子丸は何かしら感じて大人の階段を上がってくれと思っている。

果たしてこのあまのじゃくなのは、4歳だからなのか(という説あり)、それとも日本だからなのか、ニューヨークに帰っても続くのか、こうご期待。




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2010/08/15

非国民

日本に住んでいた頃は、当たり前だけれど「夏」と言えば

●甲子園
●広島、長崎の被爆
●8月15日の終戦記念日

的なことがあった。

でも月日は流れ、13年目の夏を久しぶりに日本で迎えたけれど、気がつけばそういったことは、押し入れの隅へと押し込んでいる。



1995年の秋口、北京からシベリア鉄道に乗ってモスクワまで旅をしたとき、中国、ロシアの広大なる土地を見て「どうしてこんな広大なる土地に対して、大日本帝国は戦争をふっかけたのか」と思った。

そして今は、広島に原爆を落とし、8月15日、日本に対して敗北を受け入れさせる国に住んでいる。

彼らは常に「リメンバー・パールハーバー」と12月7日に叫び、翌日はジョン・レノンが殺害されたことに対して黙祷を捧げる。

彼らにとって、8月14日はとくに大切な日じゃないような気がする。
それよりもニューヨークに住んでいる人たちにとっては、これからやってくる9月11日のほうが、もっともっと、重要度合いを占めている。



高校野球は見なくなった。
いつも12時になると、試合中であっても黙祷が捧げられてこの時間。
今年は獅子丸を叱っていた。

被爆に対するドキュメンタリー、終戦を迎えるに当たってのドキュメンタリー、そういったことを見たいと思っていたけれど、気がつけば何一つ見ちゃいやしない。

あたしが今回、記憶鮮明的になったことと言えば、日航機墜落事故が25年を迎えたということ。

あの日から25年。
高校1年生だった、あの夏。
ダッチロールという単語を初めて知って、そして誰も彼もがふざけながら使い初めてしまった言葉。



月日は自分が思ったよりも早く流れている。

母国が世界で唯一の被爆国だから、とかいうのではなく、自分の両親を含め、その時に日本にいた人たちの言葉をちゃんと聞いて、そして一滴でも日本人の血が身体に流れているのであれば、伝えていくことって大切なんだろうな、と、ふと、漠然と思った。

なんて書きながら、なんて偽善者なんだーと思ったり。

だって、そんなこと、ツメのアカほども思ったりもしていないのに。
少しも考えなかった自分はなんて非国民。

でもいつか「爆弾を落としたことによって、そらー多くの人が亡くなっちゃったけれど、落とさなかったらこのまま戦争が続いたんだから、アレはオッケーっしょ」という、爆弾を落とした国と、「なんでいつも自分を正当化するんかねえ。広島見てみろよっ」と被爆を受けた国の両親を持ってしまった息子へのためにも、ちゃんと理解するべきなんだろう。

それが、非国民だなと痛感した自分への課題。




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2010/08/12

踏切

踏切実家のある近くを走っているのは京王線。
朝夕のラッシュ時にはかなり走っているので、いつも踏切の遮断機はおりっぱなし。
でもこれ、獅子丸的にはもえ〜な時間になりまして(笑)、すごく楽しい時間。




獅子丸が行っている保育園の建物は、井の頭通り沿いにあるので、踏切がすぐ。

初日、そしてその翌日、他の子どもたちがお昼寝しているときに、園長先生と電車を見に行った踏切。
保育園についた朝、踏切を駆け抜ける電車を見て、自分の気持ちにふんぎりをつけていた獅子丸。

すっかり慣れてしまった今では、朝、踏切を見ることもなく、元気に階段を上げって保育園へと行く。






もう一つ、好きな電車は世田谷線。
ここの踏切を自転車で駆け抜けて、京王線沿いを走って保育園へ行く毎日。

「世田谷線のプラレール、欲しいなあ」って、売っていないでしょっ。
江ノ電はあるけれど、う〜ん、世田谷線はないだろうなあ。
トミカのカタログにも載っていないし。

といっても、京王線もカタログに載っていないけれど、京王デパートで売っていたんだよな。
ということは、渋谷の東急デパートとかにいけばいいってことか?

それにしても、踏切ってなんだか不思議だな。
なんか、妙な魅力があるというのか、なんなんだろうね?

いろんなところで高架化しているけれど、ウチの近所はこのままで行って欲しいものです。





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2010/08/09

阿佐ヶ谷の七夕祭りに行ってきた

昨日の8月8日日曜日、阿佐ヶ谷の七夕祭りに行ってきた。

なんだか仙台みたいだね、1ヶ月遅れなんてさ〜と言ったら、誘ってくれた友だちが「うん、仙台の真似しているからね」とさらり。


あら、そうなの?

でも真似でもなんでもいいよ。

獅子丸に夏祭りを体験させたい!

と、意気込んでニューヨークからやってきたけれど、いざとなると、どこで祭りをやっているのかよくわからない。

それよりも、東京で夏祭りって行ったことあったっけ〜?

雑誌を買って調べたり、ネットで調べたりもしたけれど、よくわからない(笑)。
有名なものだと人が多くって、まだ小さな獅子丸を連れていくのにはちょっと厳しい。というか、人が多すぎて大人ががっつり疲れてしまう。

その点、この阿佐ヶ谷はよかった。
誘ってくれた友だちが獅子丸より3歳年上の男の子のお母さん。息子くんはすごおおおおく面倒見のいいお兄ちゃんで、獅子丸も懐いて、親がラクだった。あと祭りの規模も大きすぎず、かと言って小さすぎずでいいサイズ。


盆踊りとかないのは哀しいけれど、いいの、いいの。
とりあえず「金魚すくい」「スーパーボールすくい」「ヨーヨー釣り」に、かき氷を食べて、ラムネ飲んで、綿飴食べさせて、あとは出店の好きなモノを食べさせればいいんだもん。

初めての金魚すくいはもちろん(?)うまくいかず。
救えなくても1匹は必ずもらえる。
でも、翌日には亡くなってしまった……(涙)。

大人の人で、やぶれているにも関わらず、さくさく金魚をすくっていた人がいた。
彼のボールの中には15匹はいたね、金魚。プロですか?

価格が150円から500円の間を行ったり来たりで、思った以上に財布に優しくなかったけれど、獅子丸、大満足したからよし、ということで。

それにしても、歩きながら堂々とビールが飲めるっていいなあ(笑)。
たこ焼きをずっと食べたいと叫んでいた獅子丸は、やっとありつけた。
熱いのに口の中をやけどさせん勢いで食べていた獅子丸。美味しかったんだね。

↑懐かしいんだけれど、いまどきの子どもは知らないよね?
誰の選択で彼が選ばれたんだろう〜。気になる。
あとはWCで活躍した本田選手とかもあった。すごいな。

あとは近所の商店街の祭りを見て、花火だな。
花火だー。
これをやれたらこの夏、なーんの後悔もなし、だ。

ありがたいことに、獅子丸と友だちの息子くん、Kくんと仲良くなって、お家に泊まりたいとか言っているから、うむ、ちょっと花火を誘ってみようかな。




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2010/08/07

6番がいいの

世田谷区の三宿の交差点からすぐにある世田谷公園。
ウチからだったら自転車で約30分ほどの距離で、はっきり言って遠いんだけれど、ここにある『ミニカート』なるものが素晴らしいのだ。

いってみれば、足でキコキコ動かしながら動かすゴーカート。


小学校3年生まで利用でき、園内には狭いけれど専用道路がある.
信号やら横断歩道が着いていて、ミニ自動車教習所のよう。

見ているとかなり脚力が必要のようで、獅子丸、最初はまったくできなくって泣き叫んでいた。

前に進むはずが、後ろに行っちゃったりしてね。

「お母さん、押して」と叫ぶ、叫ぶ。
でもさー、前屈みになって押すのって腰が痛い。
なのでちょっとした坂道になったら足で蹴って押していた。

「足で押さないのっ」と、できない悔しさと暑さでキレていた獅子丸だけど、10分くらい経ったら自分でできるようになって、楽しそうにずーっと遊んでいた。

たしかその日は合計2時間くらい遊んでいたのでは?

2回目に行ったときは、日曜日。
混みまくりです。

でも、すごいの。
車が止めてある車庫の前に看板が立っていて、そこにに「待っている人がいたら、変わってあげましょう」「保護者の方も、協力してください」的なことが書いてある。

もちろん待つほうも列に並んで待つ。そうするとちゃーんと変わってくれるんだよね、コースを2周くらいしたら。

素晴らしい。
そんなこと、ハーレムの方たちにはありえない。

獅子丸は獅子丸で、全部で10台ある車のうち「今日は6番に乗りたい」とかなんとか言っちゃってさー、3番が来ようが9番が来ようががんとして動かない。
「すごいですね、その年でそんなこだわりがあるなんて」
「ポリシーがあることはいいことですよ」と、お先に失礼しますと言っていくお父さん、お母さんたち。

確かにそうかもしれないけれど、ただ待っているときの態度がよくないのだ、獅子丸の。

「あの子は6番に乗っちゃダメなの」とか、「獅子丸しか乗っちゃいけないの」など、ちょ一1人っ子のわがまま全開。

おい、こら、まてぇ。

ニューヨークの学校でシェアすること、学んでないの?
東京の保育園でシェアすること、学んでいないの?
自分のものは、自分のもの。他人のものは他人のもの。みんなのものは、みんなのもの。
世の中はお前を中心には動いていないって、教えてなかったっけ、あたし。

こんなわがままにオレは育てているのか? このガキを? 

と炎天下の中、1人ガツンと落ち込んで、もうぐったり。

でも、6番が来るまで他の人に抜かれても平気だし、6番に乗るために10分でも15分でも待つから、ある意味すごいと言えばすごい。
その頑固さ(諦めない気持ち)は失っては欲しくないけれど、たまには融通きかせませしょうさ。
でないと人生辛いぜ〜。

なんて、大人な意見?

こういったことがあると、他の親たちから「あら、乗れましたね」とか声をかけてもらえたりして、意外な交流が始まったりするのが、面白いところ。もちろんその日1日だけとはいえ、なかなか有益な時間がおかんも過ごせて楽しい。

でもなー、もしこれが近所の公園だったら「あら、また獅子丸くん来たわよ、今日は何番乗りたいのかしら」とか有名なガキになっちゃたりして。
日本のお母さんたちは優しいから、すぐ譲ってくれそうだしね。

でもそうすると獅子丸もそれに甘えちゃうから、こうやって2〜3週間に1回くらいちょろっと行って、自分の好きな番号になかなか乗れない体験をたくさんした方がいいんじゃないかと思うオカンなのである。

3回目の今日は、6番乗って、10番乗って合計1時間くらいで満足したようだ。


10番の彼がなかなか変わってくれなく、しびれを切らした獅子丸は自分で彼と交渉。

そうそう、次回からは自分で交渉するように。




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2010/08/03

日経新聞にて、NYCの幼児教育問題を再確認

日本に帰ってきて、何が楽しいかって新聞を読むこと。
新聞〜?
そんなのネットで読めるじゃーん、今のご時世。

なんだけれど、隅々まで読むと、ネットにはあがってこないような記事やらコラムがあって面白い。

そんな中、今日(8月3日)の日経新聞夕刊の世界の話題というちょっとしたコラム欄に『公立小も「お受験」景気停滞が影響?』というのが載っていた。

ニューヨークの公立学校はタダ。
なので地区によっては本当にレベルに差があって、住んでいるハーレムの公立学校のレベルは怖いくらいに低い。中にはいい学校もあるけれど、そこへ行くために学区へ入るべく引っ越しをしたりと、まあ、とにかく大変なのだ。

それと共にIQの高い子どもたちを発掘・育成する連邦政府プログラム「ギフテット&タレンティッドプログラム(GTプログラム)」というのがあって、小学校付属幼稚園に入るために4歳でテストを受けないといけない。

獅子丸の場合は、来年の9月から幼稚園なので、もしこのプログラムを受けるのであれば、この冬が勝負! なのだ。

ところが今年このテストを受けたのが約1万2千人で、枠は5校で定員はたったの300人。
そのテストを受けるための塾や家庭教師は盛況。
当たり前だよね。

ところでニューヨーク市は私立との併願者のことを考慮して、受験年齢を3歳に前倒しすることを検討しているとか。なので親たちの間で「Day 1 (生後1日目)から準備しよう」という、冗談のような合い言葉がささやき始めている。

というのが、ざっとした内容。

ニューヨークでは、とっても評判のいい(でもって高い)保育所に入るために18ヶ月待ちとかあるので、妊娠がわかったら申し込みをする、とウソだか本当だか、そういう話があるので、生後1日目から準備、というのはありえない話でもない。

ただこのGTプログラムへ行っている子どもたち、皆似たような子どもたちなので、教室の雰囲気がちょっと異様だという話があったり(つまり偏っているわけだからね)もする。

ハーレムの場合だと、公立学校のレベルがよくないので、チャータースクール(公立と私立が混ざり合った感じ。独自のプログラムを持っていて、基本タダ。プログラムがしっかりしている)がたくさんある。でもこれ、抽選制。なので当たらないと公立の学校へいかざるを得ない。

でも4歳でテストを受けたり、5歳で抽選。
そんな低い年齢で自分の人生が決まるというのは、なんちゅーところ。

もちろん、実力があって、辛抱強い性格だったら、高校で受験していいところへ行けたりもするだろう。でも、授業中、座ることができない生徒たちに囲まれたら、いくらなんでも勉強することへの情熱って萎えると思う。

獅子丸がまだ小さいから、途中で転校ができるのか、編入ができるのか(公私立ともに)ということはわかっていない。そういったオプション、欲しいよね〜。

ちなみにあたしの知り合いで姉弟をGTプログラム受けさせて見事合格させたお母さんがいますが、話を聞いていると、授業がすんごくよろしいようで(さらに通っている親たちが教育熱心)、やっぱり獅子丸に受けさせようかなーと、ふと考えたりしている。

それから今日の日経新聞に書かれたことをわかりやすくオカン友だちが書いているので、そちらもお読み下さい。

ああああ、帰ったらいろいろ資料、集めないとー。




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2010/07/29

おうちへ帰りたくないの

7月7日から通い始めたご近所の保育所。
通い始めた当初は、泣いて泣いて泣いて、大変だった。

親の都合で勝手に日本に連れてこられ、心許せるのがおかん1人なのに、じゃあ、あんたはこっちへ行ってね、おかんはおかんで自分の道を行くわ、と言われても、そんな簡単には納得できないよ。

日本語話せるからいいじゃない、と言われても、基本は英語だから、ストレスな日々。

生活様式は違うし、お気に入りのテレビ番組、毎日遊んでいたオモチャはないし、仲の良い友だちとも遊べず、同じ年だからって、おかんの友だちの息子と仲良く遊べと言われてもさ……。

それでも子どもの適応能力というのは、親が驚くほど早いもので、通い出して15日目、迎えに行ったら「帰りたくない」と言い出した。

預ける時間は朝の8時半から午後6時まで(といっても、実際の時間は9時からだいたい5時過ぎぐらい)。いつものように5時過ぎに迎えに行ったら「もっと遊ぶの」と一言。

獅子丸が通っている保育所のおおよそのカリキュラムはこんな感じ。

●午前中のアクティビティ(今は暑いのでもっぱらプール)
●ランチ(お肉と野菜のバランスが素晴らしい。必ず野菜系スープがついている。獅子丸は最初、何も食べないで麦茶を飲んでいたらしいけれど、最近は白米orパン、タンパク質もの、にんじんちょっとにスープの汁のみ食べるらしい)
●昼寝(だいたい2時間くらい。最初の頃は淋しくって泣いていたらしいけれど、ここ数日寝るようになった)
●スナック(甘いものだったり、おにぎりだったり。昆布がついてくるよ)
●午後のアクティビティ(リトミック、体操、英語があるようだ)

多分、以上のカリキュラムが終わるのがだいたい4時くらい前後。

その後は、テーブルに座って絵を描く、粘土する。
おままごと、プラレール、ブロック(デュプロ、普通の。学研の)チームに分かれて、好きなことをして遊ぶ時間になる。

獅子丸はほとんどと言っていいくらいにチーム・プラレール。

迎えに行くと、だいたい皆、同じもので遊んでいるよね。
ブロックが好きな子はブロックで、獅子丸のようにプラレールで遊んでいる子はプラレールで。

一度、獅子丸が大好きなYちゃんと一緒におままごとをしていたこともあったけれど(驚きだ! それも夫婦役だったみたい(笑))、基本はプラレール。

「帰らないのっ!」と、昨日は泣き出したくらい。

帰り際に先生たちから「あれ〜、獅子丸くん、いつもと逆だね」とも言われ。

その前日は「なんで迎えに来たの?」と言われたくらいなので、ようやく慣れたか。

朝はいつも気分屋で、母に対しても態度がめちゃくちゃだったけれど、今では安定して、にこにこしながら母と話しをしたりしているから、彼の中で、何かが納得したのだろう。

帰ってきて1ヶ月ちょっと。

獅子丸、やっと日本に慣れたようだ。

さて、今日からお迎えの時間は6時前ってことで。





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2010/07/15

自動車こわい

日本に帰ってきてそろそろ1ヶ月。早いもんである。

帰ってきた翌日やったことといえば、自転車に子供用のイスをつけたこと。
父がこの夏、仕事で海外に行っているので父の自転車につけた。

前回の帰国は冬だったのと、獅子丸がまだ1歳半前だったので移動手段がストローラーだったけれど、今回はばりばり自転車。獅子丸がおしりがイタイ、疲れたといわない限り、都内移動はすべて自転車でしたいくらいな勢いのおかん。

ところが実際走ってみて、それは無理と判明したのでやりませんが。


だって自動車がとーってもこわい、んですもの!


あたしは自慢ではないけれど、約3年ほど世田谷区の実家から西麻布にあるタイレストランに自転車で通っていたオンナ。
代々木公園の裏(富ヶ谷辺りかな)から坂をぐぐっと上がって、原宿駅横から表参道をだだだーと降りて上がって、表参道の駅をさらに越えて(ギャルソンやヨウジの横もさらに越え)お店に通っていたのだ。

原宿駅前の交差点からラフォーレの交差点まで一気に駆け抜けないと、表参道の交差点まで非常に苦しい。ラフォーレの交差点で止まってしまうと、ここで時間が2分ほど追加されて遅刻になってしまう。

ということで、マウンテンバイクだったとはいえ、すごい勢いでつっこんで「うわー、今日もまたぎりぎりー」と、信号が黄色から赤へ変わるときに駆け抜けていったのであった。

酔っぱらって雨降る夜中に電柱柱につっこんだり、夜中の甲州街道を新宿から家まで走って警官に何度止められたことだろう。

走るのは常に車道。歩道のほうが怖くって走れない。

後ろからスクーターに抜かされて怒っていたしな。
競争しようとさえしていたし。

というくらい、車道を走っていたオンナ。

よく生きているよ、うん。

ニューヨークでは車道が走るのが基本で、何度か自転車でマンハッタンを走ったりしていたけれど、獅子丸を産んでからはとんとご無沙汰。

今回は本当に久しぶりに乗ってみた。

ら、後ろに荷物を乗せることってそうそうなかったから、バランス崩して大変だった。
もう、ふらふらして大変だったよ。

そして何より実家のある世田谷区って空襲受けていないから、道がぐちゃぐちゃ、狭いところもたくさんあり。

なので、車がひゅっと飛び出してくる。
大学と高校と小学校が近所にあるので、その生徒たちが狭い道でどばーと広がっていたりして、うまくすいすい交わせない。

こんなんでは車道なんてこわくって走れんー。

雨の日とか、傘さしながら走っているんだよ?
携帯耳に当てながら走っているだよ?

前から車、人、自転車、後ろから車、自転車、人。

ううううううう、怖いよー。

なのに日曜日、車気の少ない246を車道走って公園に向かっていたとき、後ろから飛ばしてくるスクーターが怖くなって歩道に戻ったら「お母さん、車のところ走って!」と、走りやのようなことをいう獅子丸。

アンタはおかんを殺す気ですか?

というのは冗談としても、片手運転、音楽聞きながらの運転はマジ止めて欲しいいいいいい。

そして走ってみてよーくわかったのですが、子供用イスをつけている自転車の多いことよ!

ま、なんでも「やってみて、初めてわかる、その多さ」じゃないけれど、興味はそちらにいってばかり。
けっこう流ちょうに自転車漕いでいらっさいますしね!
公園に行くと、すごい勢いで子どもイスつきの自転車がわらわらと止まっていて、これまたすごい景色。






こうやって前にも子ども乗せているお母さんもたくさん見るんだけれど、すごいよね。
バランスがよく取れるよ。
いや、それよりも買い物いった荷物はどこへ?
ハンドルにぶら下げるのかしらん。

すごいバランス感覚だな。

それよりも、お母さんのハンドルのところにちっこいイスがついていて、3人子ども運んでいるお母さんも何人か見たことあるけれど、それって違法じゃないんですねー??

怖い、見ていて非常に怖い。
無事でいてくださいいいと祈るばかり。

ちなみにあたしたちが帰ってしまったあとのイスの行方ですが、そのままかごになって、荷物入れに変化するので大丈夫。
おやじよ、たくさん買い物して利用してくだされ。

お父さんたちが子供用イスつきの自転車を運転しているのを見るのは、実にほほえましいと思っているんだけれど、当人たちはどう思っているんだろう。




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2010/07/13

マンガ喫茶なう

泣き叫ぶ獅子丸をすちゃっと保育所において、おかんはいそいそとマンガ喫茶に通い始めております(笑)。

まずは手始めに獅子丸を預けている保育所の駅前にあったので、そこへ行ってみた。

ら、暗い、し、思ったよりも少女マンガが少なかった(涙)。
読みたいマンガがない場合はどうしたらいいの??
って、最初っからネットなどで検索してから行けよって?

思うにああいう、やや小さいお店というのはほとんどが男子が来るところであろうから、男子ものがとても多いんだよね〜。仕方ないっちゃー仕方ない。
でも手塚治虫やら石ノ森章太郎とか揃っている感じで、それを読みに行くのもよし、だな。

たださー、禁煙席がなかったので喫煙席になってしまったんですが……

もう、煙にやられて辛かった。
肺の中が煙いというのかなんというのか。
でもって外に出たら身体全体にたばこの煙のにおいが……
腕とかにも着いていて、毛穴の中にも染み込んでいる感じで気持ち悪かった。

よくぞあんなにもタバコを吸っていたな、自分。

と帰り、けった(自転車のこと)をけりながら思ったよ。

でまあ、ちょっと納得いかなかったのでネットで大きめなところを探してみた。
やっぱり新宿とか渋谷とかに行かないとダメだよねー。

ということで今日はリベンジ。
大手に行ってきた。
もちろん読みたい本があるかどうか検索してね。

3時間じゃ足りないわ(笑)。
初日と同じように3時間にして、同じように12冊読んだのに、今回は時間が足らなかった。
明日は5時間パックにしよう(笑)。

なーんかもうキレイで驚いたよ。
あたしが知っているマンガ喫茶なんて、かれこれ20年(げっ)近く前?
確かできたばかりな時だもんな。

今はマンガを読む、というよりもネットやってみたり(ずいぶんとキーボードを叩く音が聞こえた。みんな自分の持っていないの? というか、ネットと接続していたいってこと? ツイッターとかしているってこと?)、友だちとリラックスしに来ているって感じなのかな。

茶店みたいな感覚なのだろうか?

シャワー室とかあるって本当に驚きなんだよね。はい。
住んでいる人もいたって話しだし(今も継続中な人っているんだろうな)。

でもなんか、あたしの読みたいマンガって置いてない感じ。

バレエマンガの『白鳥(スワン)』とか、大和和紀の『ヨコハマ物語』とかさー、読みたいのっ。
ブックオフで大人買い、しようかな(スワンはできませんぜ、冊数が多すぎて)。

今、あたしの頭の中は懐古主義〜。

しかしアレだ。
マンガはすごーく読みたいけれど、何が読みたいのかイマイチわかっていないのよ。
ほら、本棚をふらっと見て、あ、これ面白そうと思って手に取るわけだからさ。
でも大手は本棚の数が半端でなく多いので、それができまへん(涙)。

一応簡単な候補はあるんですが。

ワールドカップに感化されたから、世界のサッカー小僧に愛されている『キャプテン翼』をイチから読んでみるってのもアリですな。




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2010/07/11

保育園には行かない

「お母さんはぼくを置いていっちゃダメなの」
2日目の帰り道、自転車の後ろの席から獅子丸が言う。

初日、なんとが無事に終え、おお、思ったよりも楽勝? なんて思っていたけれど、やはりそうは問屋が卸さなかった。

晴れた日は近所の公園に行くので、肩からかけられる水筒が必要と言われた初日。
さっそく新しく買ってきて「これ保育園に持っていくよ」「うん♪」みたいな会話が行われた朝。しかし保育園に着いたら「いやだああああ」と泣き叫ぶ。

実は初日、獅子丸の担当の先生がお休みで、代わりの先生が相手をしてくれた。

ああ、これってどうなんだろう、獅子丸的には。

なんかそれって個人的にはなかなか良い感じだなあと思っていたのに、つかまされたのは偽物? みたいな気分。

それに生まれたての獣って、目の前にいる大人を「お母さん」と慕うわけでしょ?
獅子丸もがんばって慕い始めていたのに、「実はお母さんじゃありませ〜ん」と言われるのもねえ。

担当の先生も悪い人ではないし、これから付き合っていく上で仲良くなるとは思うが、時間がかかりそうだよなという印象は否めない。

2日目は30分近く一緒にいて、置いてきた。
久々に見た、獅子丸の大泣き。

そして2日目も食事せず。
白いご飯が出たのに「ふりかけがないと食べられない」ということで、お茶のみ飲む。でも2日目はみんなと一緒にテーブルに着いたとのこと。ってことは、初日は席に着かなかったってことか?

昼寝の時間にやはり泣いて、こんな会話がなされたそうで。

「ニューヨークに帰りたい」
「いいね、先生もニューヨークに行きたいな」
「えー、どうして?」

ま、住んでいるものとしてみれば、ニューヨークに行きたいと他人が言うのが不思議だろうし、ニューヨークを知っているというのも理解できないことかもしれない。距離感がまだつかめていない時期。

その日は午前中にどろんこ遊びして疲れたせいもあるのか、先生に背中をとんとんされて寝たようだ。

3日目は朝から「行かない。獅子丸は行かないの!」と主張。
しかしおかんは連れて行くから。

しぶしぶ諦めて自転車に乗って、保育園まで。
無言の獅子丸。いったい何を思っているんだろうか。
保育園のビルの下で「自転車から降りない」と言い張ったけれど、近くの踏切で電車が通過するのを見てから、階段を上がり始める。

扉を開けたら、みんながいる部屋の中に入りたくないと叫ぶ。
どうやら獅子丸は大人数の中でぐちゃっと遊ぶのがいやみたい。
そういえば2日目も、となりの自分のクラスに行きたいと言っていたっけ。

いやだ、いやだ、いやだ、行かないの。
獅子丸の靴をあそこ(下駄箱の中)に入れないの。入れちゃダメなの。


「そういえばH(あたしの兄)も、幼稚園に行きたくないって、テーブルの柱に毎朝しがみついていたわね」と母。「友だちのKくんも泣き叫んでいたって言うし」

「うちもさあ、最初の1ヶ月目は泣き叫んで大変だったよ。やっと慣れたな、と思ったところでGWに入ってまた振り出しに戻ってね」と、去年の4月から保育園に通い出した友だちの息子くんの話。

「女の子のほうが精神的に大人だからね」というのが男の子を持つ親の共通意見。

慣れるまで1ヶ月くらいかかるのかなあ。
獅子丸の行っているニューヨークの学校とはまったく違うし。

と言っても、3日目は初日にいてくれた先生がいたし、お散歩のときにはしっかりもののお気に入りのYちゃん(実は一つ年上ということが判明)とおててをつないでお散歩に行って、楽しかったようだ。

ランチは相変わらず食べなかったようだけれど、いいよ、もう。
かたくなな獅子丸だけど、お腹が空けば食べるだろうし。

「じゃあぼく、もう帰るからね」と、朝大泣きしたのがウソのように、クラスメイトに言っていた獅子丸。

なんだ、5時半くらいの遅い時間のピックアップになっちゃったけれど、大丈夫そうじゃん。楽しそうじゃない。

「うん、楽しかったよ」

おお、笑顔がきらきらしていうぞ。
そうかー、よかったぞー。
先生にもちゃんとさようならの挨拶してるじゃん。

「でももう行かない」

新しい週の幕開け。
先はまだまだ長そうだ。





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2010/07/07

獅子丸、日本の保育園初日

なんだーかんだーありましたが、獅子丸、隣駅にある東京都認証保育所というところへ預けることになり、七夕の昨日、初日でありました。

見学に行かせたときは「うん、好き」なんて言っていた獅子丸だけど、案の定「ここはいや、ここはいや」と着いたとたんに拒否。

ま、仕方がない。

朝の1時間ほどは、年齢に関係なく子どもが一つの部屋に集まっているんだけれど、そこへ行くのも一苦労。

獅子丸が普段行っている学校は総勢せいぜい10人くらいの小さなところなんだけれど、ここには元気いっぱいの子どもたちが30人以上もいて、そらー驚くだろうな。
もちろんかーちゃんからは離れないので一緒に過ごし。

でもすごいのが、やっぱり子どもって新しい人、子どもにすごい興味示すよね。

「ねえねえ、誰?」
「名前は?」

と次々に獅子丸に質問。

先生も獅子丸の緊張をほぐずかのように「新しいお友だちだよ、獅子丸くんって言うんだよ」と、輪の中へ入りやすいように紹介してくれる。

久々に日本の「園」を堪能。
先生はアメリカとはまた違った意味で本当にやさしいし、でもって規律がしっかりしている。

牛乳を飲む時間があって、飲む前に牛乳の歌を歌い、おかわりしたい人は黙って、ここがポイント、黙って手を挙げて待つ。

アメリカの、とくにうちのご近所のガキンチョたちは黙って手を挙げて待つなんてこと、できませんぜ? オレにくれーと自己主張してなんぼだもん。先生たちも声のするほうに反応するから、くれと言わないともらえない。

獅子丸のクラス、パンダ組に行ったときもみんな壁に背中をつけて体操座り。
そのやり方を獅子丸に教えるときも「お膝をおやまにして、手の鍵をかけるよ〜」と説明。

オルガンを前に一列に起立で立って、歌を歌っている姿は……まさにニッポン。

獅子丸、またしてもガツンとカルチャーショック、受けているのではないだろうか。

昨日は天候が不安定だったので、公園には行かずに教室内で絵を描くことに。
このときに「先生とお話してくるね」と獅子丸を置いてきた。
様子を見ればなんとかうまくやっているようだし、早めのピックアップを約束して園を出た。

4時半くらいに行って中をのぞいたら、なんだ、楽しそうじゃないか。

でもランチは食べなかったようだし(七夕ランチで、ピラフご飯が織り姫と彦星になっていた! デザートのゼリーも星形ですよ〜〜)、もちろんお昼寝もしていない。

その昼寝の時間、がんばっていた気持ちにぽっかり穴が開いたようで、泣いてしまったそうだ。

先生方に電車が好きですからと伝えておいたこともあって、園のすぐ外を走っている電車を見に行ったそうだ。

「ぼくもう淋しくないよ、大丈夫だよ」と、踏切を何本か走り抜けていった電車を見たあとに、そう言ったらしい。

「気持ちを紛らわすために、たんざくに願い事を書こうね、何がいいかな? と聞いたら”ニューヨークに帰りたい”と言っていました」と、笹に飾ってあったたんざくを見せてもらい。

そうか……。

「ぼくね、えーん、えーんって泣いちゃったの。で、電車見たの。あとクラッカー(ビスケット)食べて、カルピス飲んだの」と、迎えに言ったときに説明してくれた獅子丸。

そうか……。

それでもクラスで気に入った女の子を作ったようだし(早い。でも同じ年とはいえ、すごいしっかりしている女の子であった……獅子丸、しっかりさんが好きだからねえ)、帰る前に「先生、また明日ね。明日も来るよ」としっかり挨拶をしていた。

胸がちくり、ちくりと痛む。
2歳児になってまもなく入れたデイケア時代を思い出す。

そこは獅子丸を入れて3人しか子どもがいなかったし、あとの二人は1歳児で獅子丸の遊び相手にもならなかった。先生も二十歳そこそこで若かったし、獅子丸にものすごい無駄な時間を使わせたような気がしていた。

それから大きなところへ移動できて、まだましになったけれど、本格的にああ、よかったと安心できるようになったのは、去年の9月から通わせている学校に入れてから。

今回のところも「うん、大丈夫、ここなら安心」と思っているので、獅子丸がいやだと拒否しても、ごめんよ、通ってもらいます。

アメリカには、ニューヨークにはない「和」を学んできてくんなまし。





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2010/07/06

そして奈良へ

京都へ行くんだから、ついでに奈良にも行っときたい。

興福寺にある「阿修羅像」を見に行かず、なんてことはできまへん。
おお、おりしも遷都1300年展も行われているし(冷静に考えて1300年ってすごい年月だよね???)。

叔父の家に2泊して、5日に奈良へ行って、それから東京へ帰ろうと思った。

そーんなーに無理しなくても!

と思うんだけれど、今回はJapan Rail Passなるものを購入したので「使わなくっちゃ損、損」みたいな気分になってね(9日に切れるので、まだ使える。どこかへ行かねば)。半分脅迫概念だよね。




でもさー、見てくださいよ、この絵。
北斎、だろうな。
いや、いいんだけれど、これをもらったとき、妙に恥ずかしかったよ、あたし。
純、100%ばりばりな日本人なのに……。
それもラメっているんでっせ、奥さん。
ガイジンから見た「それ間違っているから」な日本ってな感じしない??

今回は1週間使いたい放題パス(新幹線ののぞみ以外乗り放題)を買ったので、京都往復と京都から奈良往復である程度は使われる予定。

京都だったからなのか、時期的に観光客が多かったのか、かなりの「ガイジン」がこのパスを利用していた。

いや〜使ってみて初めてわかる、パス利用者よ。

でもさすがに辛かった。

ただでさえ「ニューヨークに帰りたい」と毎晩まだ叫んでいる獅子丸を無理矢理京都へ引っ張っていき(新幹線乗れるよ〜とか言ってね)、最終日には、奈良へ行って、それから東京へ戻ってくるという強行軍を強いたんだもん。

大人だって疲れるのにさ。
すまぬ。

新幹線の中で「おとなしくしていなさい」なんて無理な話!
それでもかなりおとなしくしていてくれて、かーちゃん、ちと涙でした。



さて奈良。
結局大仏見て終わりました。

って、当たり前だわね〜。

叔父の家が近鉄線沿いなので、いつも近鉄使っていたのですわ。今回初めてJR使ったんだけれどー、すんげー遠い。でもって寂れている。車内がらがら。利用客はガイジン多し。

大仏殿までバスで行ったんだけれど、獅子丸、ぐずりまくりで疲れた(仕方ないね)。
でも、奈良公園内の鹿を見たら態度豹変。
さわってさわって仲良しくん。

おーっしゃ、こりゃ鹿せんべいを買って、おりゃ、鹿にせんべいあげな。

と思っていたんだけれど

鹿、すごい凶暴。

どつかれ、かみつかれ、獅子丸にせんべい与える前に鹿に喰われました。

30年以上前の記憶だと、そんなに凶暴じゃなかったぞ。
何が起こったんだ!?



とりあえず園内走らせて、大仏殿に行く前に水飲ませて(水場があるので)、大仏見てもとくに感動しなかったようだけれど、鼻の穴と同じ大きさが柱に掘ってあるので、そこを抜けさせてお終い。

九州地方はすごい大雨で、おおおお、どうなる?! と心配した雨。
滞在した初日はすごい雨だったけれど、日曜日と奈良へ行った月曜日は真夏日で、ぐったり。
晴れオンナの実力発揮って感じかしらん。

いやー、獅子丸、がんばりました。

それにしても、京都も奈良ものんびりしていていいなあ。
景観も最高!
もうガイジンですな、この感覚。

東京はやっぱりスピードが違うね。
ニューヨークも早いと思ったけれど、ハーレムとかってもっとのんびりだし。
久々に夕方ラッシュ時間に新宿を歩いて、さらにぐったりしたオカンでした。

おまけ



その名も「遷都くん」。
誰かつっこみは入れなかったのだろうか??



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京都にて、祖母と再会

独立記念日の週末(つまり3、4、5)、京都と奈良へ行ってきた。

京都へ行ってきたのは、今年で97歳になる祖母へのお見舞い。
去年2度も脳卒中だか脳溢血で倒れ「もうダメだ」と言われたのに、ボケ入りまくりながらも生きているばーちゃん。

すごすぎ。

行ってきたら、本当にボケていて、そのボケ具合がまさに「ナイス、ボケ!」と何度もつっこんだくらい(笑)。

でも獅子丸に会って、かなりパワーをもらっていたと、連れて行ってくれ、普段祖母の面倒を見ている叔父といとこが言っていた。
上機嫌だったんだって。

ばーちゃんは、あの時代の人だからかなり苦労をしたようだけれど、いろんな国の人とおつきあいがあったようで、いわゆる「はいから」な人だったようだ。

25歳くらいのときに、シベリア鉄道に乗ってモスクワ経由でパリへの旅をしたとき坊主にしたけれど、一番喜んだのがばーちゃんだったらしい。

アメリカ人と、それもはっきりいってあまりいい感情を持たないであろう「黒人」と結婚したあたしを「ええやん、何が問題なん?」と言い切ったのも、ばーちゃんであった。

そんなばーちゃんだったけれど、獅子丸を見て「彼は将来、大丈夫なのか?」と言っていた。
きっと肌の色が、あたしたち日本人と違う、それも濃い、ということを心配したようだ。

「アメリカに住んでいるから大丈夫よ」
「え、アメリカに住んでいるの?」

と、あたしが誰だかなんて、もちろん覚えていない。

2年半前に会ったときは、すごく喜んでくれたのに。

記憶があっちに行ったり、こっちに行ったりするらしいね、ボケって。
自分が今会っている人が、自分とどういった関係があるのか、そのつながりを一生懸命確認しているんだけれど、シナプスのつながりが弱くなってしまったのか、切れてしまったのか、とにかくとんちんかん。

「この子は何歳や?」
「もうすぐ4歳だよ。おばーちゃんは?」
「25歳」

すごいサバ読みやわ〜。



はっきりいって、あたしは母方の祖母はあんまり好きじゃなかった。
おじーちゃんは発明家で面白かったけれど。

でもばーちゃん、160センチ弱のあたしよりも背が高く(168センチあったらしい)、いろいろ、本当にいろいろ苦労したようで、もっといろんな話を聞いておけばよかったと思う。

ボケて、病院から今の介護施設に入って、顔色が良くなり、なんだか穏やかになった。

もともと京都で長い時間を過ごし、伴侶を亡くしたときに長男(あたしの叔父)が当時住んでいた北九州へ引き取られ、生気力が落ちたばーちゃん。

ところが20年近く前に叔父さんが仕事の都合で京都に戻れることになり、一気に生気レベルがはね上がり、周りから「ありゃなかなか死なないぞ」と言われていたばーちゃん。

去年倒れたときに「まだ死にたくないいいいいいいいっ」と叫んだばーちゃん(当時96歳。もうええやん、と思うけれど、ばーちゃんのお姉さんが確か105歳だか6歳でまだ生きていらっさる)。

ここまで来たら、1世紀生きて下さい。
介護する人たちは大変だろうけれど。

ニューヨークに戻る前に、また祖母に会いたいな。

2010/07/01

予防接種はアメリカへ習え

7月に入って、そろそろ獅子丸をどこかへ預けようと思案中。

すぐ見つかるさ〜と思いつつ、4月の半ばに電話したらそうは問屋が卸さない状況であせったあたし。といっても、一応場所見も兼ねて目安をつけていたところへ行ってきた。

ら、ラッキーなことにちと高いけれど行かせたいなー、それも隣駅で自転車も止められて仕事に行ける〜という場所に行かせられることに決定。

やりましたー。
ぱちぱちぱち。

さ、おかんもこれから仕事を探します。
でもその前に、一週間くらい1人の時間が欲しいわ。
漫画喫茶にも行かなくっちゃいけないし(笑)。

入園手続きがなんやかんやとあって、その中に健康診断も含まれていた。

園指定の病院に行ってきた。
今まで獅子丸がどんな予防接種を受けてきたか記録された紙も、もちろん一緒に持っていって。

そうしたら「うん、全部やっていますね。あれ、でもXXが受けてないのかな」と、先生。アメリカの予防接種予定表なるものと見比べている。

「今、何か受けなくっちゃいけないものってありますか?」
「日本脳炎ですね」

日本脳炎!

アメリカに帰るんだったら必要ないと思うんですが……いかがでしょうか。



アメリカは生後まもなく予防接種をがんがん(本当にがんがん。たしか1度に3本とかあったし)打っていく。でも日本は確か最低半年待ってから打っていくはず。

そんな話を先生にしたら「日本はねえ、遅すぎるんですよ。アメリカが世界で一番正しいことをやっていますから、アメリカ式にしたいんですけれどね」

えー、そうなんですかー。

「アメリカはね、子どもが病気になったらどうする、ということを第一に考えています。でも日本は薬を打ったことによって起きる副作用のことばかり考えているんです。
「ああ、自閉症とかね。でもそれはほんの一部のお母さんの意見でしょ? そうそう、芸能人とかね。でもそれは、本当に少ない確率なんですよ。正しい情報というのをきちんと見極めて欲しいですよね」

なるほど。

獅子丸は元気一発で生きているからいいけれど、副作用にかかってしまった子どもを世話しなくてはいけなくなった親の気持ちもわかるじゃない?

なんだって表があって、裏がある。
なので100%正しいということは、もしかしたらないのかもしれないけれど、今回の考え方って、日本とアメリカの違い、はっきりしていて面白いなあと思った。

ちなみに健康診断の結果ですが

4歳目前にて身長が102センチで体重が15キロ弱でした。

そうかー、100センチ越えたかーとちと感動。




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2010/06/30

運のある人、ない人

日本のテレビ、とくにワイドショーは朝から青色、日本チームの話ばかり。
PKで負けたとはいえ、スコア的には0-0だったわけだから、負けて帰ってくるわけじゃない。

それにしても、本当に侍ブルー一色。
すごすぎ。

アメリカも母国の選手が勝ったら、確かに「これでもかっ」ってくらい、番組で取り上げるけれど、でもここまで、どのチャンネルを見ても同じというのは、なかなかないのではないだろうか。

もちろん国の広さとチャンネル数の違いというのもあるんだけれど。

ある番組だと「いまだから明かす、岡田監督の軌跡、信念」みたいな特集をやってみたり、あの手、この手で視聴者の興味をひいていた。

母なんてすっかり手玉に取られて「岡田監督が最初監督に就任したときはね、選手から変人扱いされていたのよ。それはね、うんたら、かんたら」と言った具合。

今頃、日本中の人たちが、本田選手や松井選手(もちろんPKを外してしまった駒野選手を含め)たちの、今までの人生というものを知っているんだろうなあ。

と、思ったら、ちょっとそれはそれで怖いかも。

ワールドカップを見て思うのは、運のある人、ない人って本当にあるんだな、と思う。

その筆頭としてあげられるのは、日本サッカー界をずっと引っ張ってきた三浦のカズ。

15歳くらいだかそれくらいに単身でブラジルに渡って、がんばってがんばって、常に日本サッカーのことを考えていた。
いつかWCの舞台に立つために。
やっとのことで日本にサッカーのプロリーグが立ち上がったときなんて、スポットライトの中心に常にいたカズ。
サッカー知らなくてもカズは知っているという人たちがどれだけ日本にいたことか。

なのに1997年のフランスWC最後の最後の最終予選の後半11分(だったよね?)に交代を告げられて、98年のフランスには連れて行ってもらえず。

それと同じように、スポットライトを浴びながらも、なぜかWC運がなかったのが、10番を背負っていた中村俊輔じゃないのかなあ。

個人的に俊輔は好きではないので、どうしてそんなに俊輔が? と思っていたんだけれど。

トルシエには外され(ヒデと共有できなかったからであろう)、ドイツでは体調を崩し(なんでも熱を出したそうでして)今回は最後の最後にスタメンを外されてしまった。

カズのときはヒデが、今回は本田があっという間に話題をさらっていったもんね。

その差はいったい何なんだろう。

こういうことって、特別な誰かだけに起きているわけじゃなくって、普通に生きている自分にもあるわけで。

運のある人に、なりたい、と、ふと思う。




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