2010/09/11

獅子丸の頭の中

9日夜に、何事もなくニューヨーク、ハーレムに帰宅。
ああ、帰って来ちゃったよ。
まるで夢のようだった日本滞在よ、さようなら〜。

冷蔵庫を開けてみればアメリカ食ばかり(当たり前)。
今日(10日)さっそくスーパーに行って、お米やら豆腐やらを購入。
ついでに図書館で、日本で気に入って何度も何度も読んでいた英語の絵本も借りてこよう。

その図書館で、けっきょく見つからなかったけれど他の本を借りることになり。
獅子丸、カウンターでお兄さんに渡して、チェックしてもらって受け取って。

「獅子丸、お兄さんに何ていうのかな」
「ありがとう」

と、がっつり日本語で返事。

「サンキューだよ」というと「え?」みたいな顔をした獅子丸。

「ここはニューヨーク?」
「そうだよ」
「日本はどこ?」
「日本はもう遠いところだよ」
「誰も日本語話さないの? 獅子丸とお母さんだけ?」
「そうだね、基本的にはみんな英語だね。でも、獅子丸のお友だちで日本語話す人、いるでしょ?」

と、なんだか納得しているようなしていないような獅子丸。

ぼくちゃん(とーちゃん)には英語で一生懸命話しかけているのにね。

公園でも昔からの女の子の友だちに会って一緒に遊んでいたけれど、なにやら泣き叫んでいる。

聞けば彼女がもっているポニーの人形を貸してもらえないから。

「”貸して”って言えばいいんだよ、”貸して”って」
「お母さん、日本語じゃなくって英語で言わないとわかってもらえないのっ!」

そうなんだ、と妙に納得。

日本に帰る前だったら、日本語であたしが指示したことを、獅子丸は英語で友だちに言えていたのに、今は言えないようになっているんだ。

獅子丸、じつにかたくなな男。

彼の中であたしに対しては日本語(日本語を話す人に対してはってこと)。
英語を話す人に対しては、もちろん英語。
と、決めている様子。

なので、日本に帰っていた時も、母が「獅子丸、ちょっと英語話てみて」とか、母が英語を言うと「えー、ばあばは日本語でしょ、英語じゃないよ」と指摘。
あたしが英語を話すのも「なんでお母さん、ぼくに向かって英語話すの?」的感覚あり。

友だちの旦那がイギリス系カナダ人なんだけれど、彼に会う以外はぜったい、と言っていいほど英語を話さなかった。
NHK教育でやっている『Curious George(おさるのジョージ)』にしても「日本語で見る」と言って見ていたし。ニューヨークで普通に英語で見ているのになあ。


よく、バイリンガルを育てるには、親が徹底していかないとダメと言われているけれど、ウチの場合は獅子丸が決めているから、ある意味ラクかも。
もちろん、あたしも徹底はしているけれど、それだけではなく、本人の意志の強さのほうが大切なのかもしれない。

獅子丸、もしかしたらこのまま英語が出てこないかも!?

とはちっとも思っていなくって、1週間もしないうちに何事もなく英語をペラペラ話し出すだろうね。

だって英語が彼の第一言語だし。
それよりも、これからどうやって日本語をキープしていくか。
やっぱりこっちのほうが、重要だな。




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2010/09/05

友だちの定義

「大学時代の友だちは一生の友だちになるんだから、大切にしなさい」
と、大学に入る前、母があたしに言った。

当時はいったい何のことを言っているのやらと思ったけれど、今は本当にその言葉に対して痛感している。

前回の帰国から2年半の年月が流れ、会いたくとも会えなかった友だちも多々いる。
その中で会えた友だちたちは「いつ会っても変わらない奴ら」って感じ。

不思議なことにお母さんになったのに、なぜか彼女たちの子供はみーんな、面白いくらいにに男の子。みーんな男の子のかーちゃんに納まっている。

でも子供がいたって酒が入れば無礼講。
遠くは20年前の学生時代の話になったり、違う友だちとは、やっぱり当時つるんでいたときの話で大盛り上がり。

わかっていることは、一緒にいなくても会えば一瞬にして時間が昔に戻って、いいたいことを言い合えるということ。

うううううーむ、と理不尽なことを言われても、根底にはあたしのことを心配しているんだろうなーと、都合よく考えたり。

そういう友だちがいるって、いやー、本当に幸せだなあと痛感。
またうまい具合に子ども同士が遊んでくれちゃったりしてさ。
んでもって、子供たちと一緒にいる大人たちがめちゃくちゃ真剣に子供と遊んでくれたり、子供を子供ではなく、一人の「人」として扱ってくれているから、子供にとっては面白い(つーか、へん?)体験になっているんじゃないのかなーと、いつも思う。

お世話になった友たちよ、ありがとう。
また次回帰ってきたときに会いましょう。

会えなかった友たちよ。
それでは次回、遊びましょう。

とりあえず、日系の航空会社なら6歳くらいから子供一人で海外に行けるらしいので、ニューヨークへ派遣してくだされ。生活はカツカツで厳しいと思うな。でもって、代わりに獅子丸を日本へ送りつけるから~。

give and take

でいきましょう。

どうかしら?