PKで負けたとはいえ、スコア的には0-0だったわけだから、負けて帰ってくるわけじゃない。
それにしても、本当に侍ブルー一色。
すごすぎ。
アメリカも母国の選手が勝ったら、確かに「これでもかっ」ってくらい、番組で取り上げるけれど、でもここまで、どのチャンネルを見ても同じというのは、なかなかないのではないだろうか。
もちろん国の広さとチャンネル数の違いというのもあるんだけれど。
ある番組だと「いまだから明かす、岡田監督の軌跡、信念」みたいな特集をやってみたり、あの手、この手で視聴者の興味をひいていた。
母なんてすっかり手玉に取られて「岡田監督が最初監督に就任したときはね、選手から変人扱いされていたのよ。それはね、うんたら、かんたら」と言った具合。
今頃、日本中の人たちが、本田選手や松井選手(もちろんPKを外してしまった駒野選手を含め)たちの、今までの人生というものを知っているんだろうなあ。
と、思ったら、ちょっとそれはそれで怖いかも。
ワールドカップを見て思うのは、運のある人、ない人って本当にあるんだな、と思う。
その筆頭としてあげられるのは、日本サッカー界をずっと引っ張ってきた三浦のカズ。
15歳くらいだかそれくらいに単身でブラジルに渡って、がんばってがんばって、常に日本サッカーのことを考えていた。
いつかWCの舞台に立つために。
やっとのことで日本にサッカーのプロリーグが立ち上がったときなんて、スポットライトの中心に常にいたカズ。
サッカー知らなくてもカズは知っているという人たちがどれだけ日本にいたことか。
なのに1997年のフランスWC最後の最後の最終予選の後半11分(だったよね?)に交代を告げられて、98年のフランスには連れて行ってもらえず。
それと同じように、スポットライトを浴びながらも、なぜかWC運がなかったのが、10番を背負っていた中村俊輔じゃないのかなあ。
個人的に俊輔は好きではないので、どうしてそんなに俊輔が? と思っていたんだけれど。
トルシエには外され(ヒデと共有できなかったからであろう)、ドイツでは体調を崩し(なんでも熱を出したそうでして)今回は最後の最後にスタメンを外されてしまった。
カズのときはヒデが、今回は本田があっという間に話題をさらっていったもんね。
その差はいったい何なんだろう。
こういうことって、特別な誰かだけに起きているわけじゃなくって、普通に生きている自分にもあるわけで。
運のある人に、なりたい、と、ふと思う。
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