2010/07/29

おうちへ帰りたくないの

7月7日から通い始めたご近所の保育所。
通い始めた当初は、泣いて泣いて泣いて、大変だった。

親の都合で勝手に日本に連れてこられ、心許せるのがおかん1人なのに、じゃあ、あんたはこっちへ行ってね、おかんはおかんで自分の道を行くわ、と言われても、そんな簡単には納得できないよ。

日本語話せるからいいじゃない、と言われても、基本は英語だから、ストレスな日々。

生活様式は違うし、お気に入りのテレビ番組、毎日遊んでいたオモチャはないし、仲の良い友だちとも遊べず、同じ年だからって、おかんの友だちの息子と仲良く遊べと言われてもさ……。

それでも子どもの適応能力というのは、親が驚くほど早いもので、通い出して15日目、迎えに行ったら「帰りたくない」と言い出した。

預ける時間は朝の8時半から午後6時まで(といっても、実際の時間は9時からだいたい5時過ぎぐらい)。いつものように5時過ぎに迎えに行ったら「もっと遊ぶの」と一言。

獅子丸が通っている保育所のおおよそのカリキュラムはこんな感じ。

●午前中のアクティビティ(今は暑いのでもっぱらプール)
●ランチ(お肉と野菜のバランスが素晴らしい。必ず野菜系スープがついている。獅子丸は最初、何も食べないで麦茶を飲んでいたらしいけれど、最近は白米orパン、タンパク質もの、にんじんちょっとにスープの汁のみ食べるらしい)
●昼寝(だいたい2時間くらい。最初の頃は淋しくって泣いていたらしいけれど、ここ数日寝るようになった)
●スナック(甘いものだったり、おにぎりだったり。昆布がついてくるよ)
●午後のアクティビティ(リトミック、体操、英語があるようだ)

多分、以上のカリキュラムが終わるのがだいたい4時くらい前後。

その後は、テーブルに座って絵を描く、粘土する。
おままごと、プラレール、ブロック(デュプロ、普通の。学研の)チームに分かれて、好きなことをして遊ぶ時間になる。

獅子丸はほとんどと言っていいくらいにチーム・プラレール。

迎えに行くと、だいたい皆、同じもので遊んでいるよね。
ブロックが好きな子はブロックで、獅子丸のようにプラレールで遊んでいる子はプラレールで。

一度、獅子丸が大好きなYちゃんと一緒におままごとをしていたこともあったけれど(驚きだ! それも夫婦役だったみたい(笑))、基本はプラレール。

「帰らないのっ!」と、昨日は泣き出したくらい。

帰り際に先生たちから「あれ〜、獅子丸くん、いつもと逆だね」とも言われ。

その前日は「なんで迎えに来たの?」と言われたくらいなので、ようやく慣れたか。

朝はいつも気分屋で、母に対しても態度がめちゃくちゃだったけれど、今では安定して、にこにこしながら母と話しをしたりしているから、彼の中で、何かが納得したのだろう。

帰ってきて1ヶ月ちょっと。

獅子丸、やっと日本に慣れたようだ。

さて、今日からお迎えの時間は6時前ってことで。





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2010/07/15

自動車こわい

日本に帰ってきてそろそろ1ヶ月。早いもんである。

帰ってきた翌日やったことといえば、自転車に子供用のイスをつけたこと。
父がこの夏、仕事で海外に行っているので父の自転車につけた。

前回の帰国は冬だったのと、獅子丸がまだ1歳半前だったので移動手段がストローラーだったけれど、今回はばりばり自転車。獅子丸がおしりがイタイ、疲れたといわない限り、都内移動はすべて自転車でしたいくらいな勢いのおかん。

ところが実際走ってみて、それは無理と判明したのでやりませんが。


だって自動車がとーってもこわい、んですもの!


あたしは自慢ではないけれど、約3年ほど世田谷区の実家から西麻布にあるタイレストランに自転車で通っていたオンナ。
代々木公園の裏(富ヶ谷辺りかな)から坂をぐぐっと上がって、原宿駅横から表参道をだだだーと降りて上がって、表参道の駅をさらに越えて(ギャルソンやヨウジの横もさらに越え)お店に通っていたのだ。

原宿駅前の交差点からラフォーレの交差点まで一気に駆け抜けないと、表参道の交差点まで非常に苦しい。ラフォーレの交差点で止まってしまうと、ここで時間が2分ほど追加されて遅刻になってしまう。

ということで、マウンテンバイクだったとはいえ、すごい勢いでつっこんで「うわー、今日もまたぎりぎりー」と、信号が黄色から赤へ変わるときに駆け抜けていったのであった。

酔っぱらって雨降る夜中に電柱柱につっこんだり、夜中の甲州街道を新宿から家まで走って警官に何度止められたことだろう。

走るのは常に車道。歩道のほうが怖くって走れない。

後ろからスクーターに抜かされて怒っていたしな。
競争しようとさえしていたし。

というくらい、車道を走っていたオンナ。

よく生きているよ、うん。

ニューヨークでは車道が走るのが基本で、何度か自転車でマンハッタンを走ったりしていたけれど、獅子丸を産んでからはとんとご無沙汰。

今回は本当に久しぶりに乗ってみた。

ら、後ろに荷物を乗せることってそうそうなかったから、バランス崩して大変だった。
もう、ふらふらして大変だったよ。

そして何より実家のある世田谷区って空襲受けていないから、道がぐちゃぐちゃ、狭いところもたくさんあり。

なので、車がひゅっと飛び出してくる。
大学と高校と小学校が近所にあるので、その生徒たちが狭い道でどばーと広がっていたりして、うまくすいすい交わせない。

こんなんでは車道なんてこわくって走れんー。

雨の日とか、傘さしながら走っているんだよ?
携帯耳に当てながら走っているだよ?

前から車、人、自転車、後ろから車、自転車、人。

ううううううう、怖いよー。

なのに日曜日、車気の少ない246を車道走って公園に向かっていたとき、後ろから飛ばしてくるスクーターが怖くなって歩道に戻ったら「お母さん、車のところ走って!」と、走りやのようなことをいう獅子丸。

アンタはおかんを殺す気ですか?

というのは冗談としても、片手運転、音楽聞きながらの運転はマジ止めて欲しいいいいいい。

そして走ってみてよーくわかったのですが、子供用イスをつけている自転車の多いことよ!

ま、なんでも「やってみて、初めてわかる、その多さ」じゃないけれど、興味はそちらにいってばかり。
けっこう流ちょうに自転車漕いでいらっさいますしね!
公園に行くと、すごい勢いで子どもイスつきの自転車がわらわらと止まっていて、これまたすごい景色。






こうやって前にも子ども乗せているお母さんもたくさん見るんだけれど、すごいよね。
バランスがよく取れるよ。
いや、それよりも買い物いった荷物はどこへ?
ハンドルにぶら下げるのかしらん。

すごいバランス感覚だな。

それよりも、お母さんのハンドルのところにちっこいイスがついていて、3人子ども運んでいるお母さんも何人か見たことあるけれど、それって違法じゃないんですねー??

怖い、見ていて非常に怖い。
無事でいてくださいいいと祈るばかり。

ちなみにあたしたちが帰ってしまったあとのイスの行方ですが、そのままかごになって、荷物入れに変化するので大丈夫。
おやじよ、たくさん買い物して利用してくだされ。

お父さんたちが子供用イスつきの自転車を運転しているのを見るのは、実にほほえましいと思っているんだけれど、当人たちはどう思っているんだろう。




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2010/07/13

マンガ喫茶なう

泣き叫ぶ獅子丸をすちゃっと保育所において、おかんはいそいそとマンガ喫茶に通い始めております(笑)。

まずは手始めに獅子丸を預けている保育所の駅前にあったので、そこへ行ってみた。

ら、暗い、し、思ったよりも少女マンガが少なかった(涙)。
読みたいマンガがない場合はどうしたらいいの??
って、最初っからネットなどで検索してから行けよって?

思うにああいう、やや小さいお店というのはほとんどが男子が来るところであろうから、男子ものがとても多いんだよね〜。仕方ないっちゃー仕方ない。
でも手塚治虫やら石ノ森章太郎とか揃っている感じで、それを読みに行くのもよし、だな。

たださー、禁煙席がなかったので喫煙席になってしまったんですが……

もう、煙にやられて辛かった。
肺の中が煙いというのかなんというのか。
でもって外に出たら身体全体にたばこの煙のにおいが……
腕とかにも着いていて、毛穴の中にも染み込んでいる感じで気持ち悪かった。

よくぞあんなにもタバコを吸っていたな、自分。

と帰り、けった(自転車のこと)をけりながら思ったよ。

でまあ、ちょっと納得いかなかったのでネットで大きめなところを探してみた。
やっぱり新宿とか渋谷とかに行かないとダメだよねー。

ということで今日はリベンジ。
大手に行ってきた。
もちろん読みたい本があるかどうか検索してね。

3時間じゃ足りないわ(笑)。
初日と同じように3時間にして、同じように12冊読んだのに、今回は時間が足らなかった。
明日は5時間パックにしよう(笑)。

なーんかもうキレイで驚いたよ。
あたしが知っているマンガ喫茶なんて、かれこれ20年(げっ)近く前?
確かできたばかりな時だもんな。

今はマンガを読む、というよりもネットやってみたり(ずいぶんとキーボードを叩く音が聞こえた。みんな自分の持っていないの? というか、ネットと接続していたいってこと? ツイッターとかしているってこと?)、友だちとリラックスしに来ているって感じなのかな。

茶店みたいな感覚なのだろうか?

シャワー室とかあるって本当に驚きなんだよね。はい。
住んでいる人もいたって話しだし(今も継続中な人っているんだろうな)。

でもなんか、あたしの読みたいマンガって置いてない感じ。

バレエマンガの『白鳥(スワン)』とか、大和和紀の『ヨコハマ物語』とかさー、読みたいのっ。
ブックオフで大人買い、しようかな(スワンはできませんぜ、冊数が多すぎて)。

今、あたしの頭の中は懐古主義〜。

しかしアレだ。
マンガはすごーく読みたいけれど、何が読みたいのかイマイチわかっていないのよ。
ほら、本棚をふらっと見て、あ、これ面白そうと思って手に取るわけだからさ。
でも大手は本棚の数が半端でなく多いので、それができまへん(涙)。

一応簡単な候補はあるんですが。

ワールドカップに感化されたから、世界のサッカー小僧に愛されている『キャプテン翼』をイチから読んでみるってのもアリですな。




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2010/07/11

保育園には行かない

「お母さんはぼくを置いていっちゃダメなの」
2日目の帰り道、自転車の後ろの席から獅子丸が言う。

初日、なんとが無事に終え、おお、思ったよりも楽勝? なんて思っていたけれど、やはりそうは問屋が卸さなかった。

晴れた日は近所の公園に行くので、肩からかけられる水筒が必要と言われた初日。
さっそく新しく買ってきて「これ保育園に持っていくよ」「うん♪」みたいな会話が行われた朝。しかし保育園に着いたら「いやだああああ」と泣き叫ぶ。

実は初日、獅子丸の担当の先生がお休みで、代わりの先生が相手をしてくれた。

ああ、これってどうなんだろう、獅子丸的には。

なんかそれって個人的にはなかなか良い感じだなあと思っていたのに、つかまされたのは偽物? みたいな気分。

それに生まれたての獣って、目の前にいる大人を「お母さん」と慕うわけでしょ?
獅子丸もがんばって慕い始めていたのに、「実はお母さんじゃありませ〜ん」と言われるのもねえ。

担当の先生も悪い人ではないし、これから付き合っていく上で仲良くなるとは思うが、時間がかかりそうだよなという印象は否めない。

2日目は30分近く一緒にいて、置いてきた。
久々に見た、獅子丸の大泣き。

そして2日目も食事せず。
白いご飯が出たのに「ふりかけがないと食べられない」ということで、お茶のみ飲む。でも2日目はみんなと一緒にテーブルに着いたとのこと。ってことは、初日は席に着かなかったってことか?

昼寝の時間にやはり泣いて、こんな会話がなされたそうで。

「ニューヨークに帰りたい」
「いいね、先生もニューヨークに行きたいな」
「えー、どうして?」

ま、住んでいるものとしてみれば、ニューヨークに行きたいと他人が言うのが不思議だろうし、ニューヨークを知っているというのも理解できないことかもしれない。距離感がまだつかめていない時期。

その日は午前中にどろんこ遊びして疲れたせいもあるのか、先生に背中をとんとんされて寝たようだ。

3日目は朝から「行かない。獅子丸は行かないの!」と主張。
しかしおかんは連れて行くから。

しぶしぶ諦めて自転車に乗って、保育園まで。
無言の獅子丸。いったい何を思っているんだろうか。
保育園のビルの下で「自転車から降りない」と言い張ったけれど、近くの踏切で電車が通過するのを見てから、階段を上がり始める。

扉を開けたら、みんながいる部屋の中に入りたくないと叫ぶ。
どうやら獅子丸は大人数の中でぐちゃっと遊ぶのがいやみたい。
そういえば2日目も、となりの自分のクラスに行きたいと言っていたっけ。

いやだ、いやだ、いやだ、行かないの。
獅子丸の靴をあそこ(下駄箱の中)に入れないの。入れちゃダメなの。


「そういえばH(あたしの兄)も、幼稚園に行きたくないって、テーブルの柱に毎朝しがみついていたわね」と母。「友だちのKくんも泣き叫んでいたって言うし」

「うちもさあ、最初の1ヶ月目は泣き叫んで大変だったよ。やっと慣れたな、と思ったところでGWに入ってまた振り出しに戻ってね」と、去年の4月から保育園に通い出した友だちの息子くんの話。

「女の子のほうが精神的に大人だからね」というのが男の子を持つ親の共通意見。

慣れるまで1ヶ月くらいかかるのかなあ。
獅子丸の行っているニューヨークの学校とはまったく違うし。

と言っても、3日目は初日にいてくれた先生がいたし、お散歩のときにはしっかりもののお気に入りのYちゃん(実は一つ年上ということが判明)とおててをつないでお散歩に行って、楽しかったようだ。

ランチは相変わらず食べなかったようだけれど、いいよ、もう。
かたくなな獅子丸だけど、お腹が空けば食べるだろうし。

「じゃあぼく、もう帰るからね」と、朝大泣きしたのがウソのように、クラスメイトに言っていた獅子丸。

なんだ、5時半くらいの遅い時間のピックアップになっちゃったけれど、大丈夫そうじゃん。楽しそうじゃない。

「うん、楽しかったよ」

おお、笑顔がきらきらしていうぞ。
そうかー、よかったぞー。
先生にもちゃんとさようならの挨拶してるじゃん。

「でももう行かない」

新しい週の幕開け。
先はまだまだ長そうだ。





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2010/07/07

獅子丸、日本の保育園初日

なんだーかんだーありましたが、獅子丸、隣駅にある東京都認証保育所というところへ預けることになり、七夕の昨日、初日でありました。

見学に行かせたときは「うん、好き」なんて言っていた獅子丸だけど、案の定「ここはいや、ここはいや」と着いたとたんに拒否。

ま、仕方がない。

朝の1時間ほどは、年齢に関係なく子どもが一つの部屋に集まっているんだけれど、そこへ行くのも一苦労。

獅子丸が普段行っている学校は総勢せいぜい10人くらいの小さなところなんだけれど、ここには元気いっぱいの子どもたちが30人以上もいて、そらー驚くだろうな。
もちろんかーちゃんからは離れないので一緒に過ごし。

でもすごいのが、やっぱり子どもって新しい人、子どもにすごい興味示すよね。

「ねえねえ、誰?」
「名前は?」

と次々に獅子丸に質問。

先生も獅子丸の緊張をほぐずかのように「新しいお友だちだよ、獅子丸くんって言うんだよ」と、輪の中へ入りやすいように紹介してくれる。

久々に日本の「園」を堪能。
先生はアメリカとはまた違った意味で本当にやさしいし、でもって規律がしっかりしている。

牛乳を飲む時間があって、飲む前に牛乳の歌を歌い、おかわりしたい人は黙って、ここがポイント、黙って手を挙げて待つ。

アメリカの、とくにうちのご近所のガキンチョたちは黙って手を挙げて待つなんてこと、できませんぜ? オレにくれーと自己主張してなんぼだもん。先生たちも声のするほうに反応するから、くれと言わないともらえない。

獅子丸のクラス、パンダ組に行ったときもみんな壁に背中をつけて体操座り。
そのやり方を獅子丸に教えるときも「お膝をおやまにして、手の鍵をかけるよ〜」と説明。

オルガンを前に一列に起立で立って、歌を歌っている姿は……まさにニッポン。

獅子丸、またしてもガツンとカルチャーショック、受けているのではないだろうか。

昨日は天候が不安定だったので、公園には行かずに教室内で絵を描くことに。
このときに「先生とお話してくるね」と獅子丸を置いてきた。
様子を見ればなんとかうまくやっているようだし、早めのピックアップを約束して園を出た。

4時半くらいに行って中をのぞいたら、なんだ、楽しそうじゃないか。

でもランチは食べなかったようだし(七夕ランチで、ピラフご飯が織り姫と彦星になっていた! デザートのゼリーも星形ですよ〜〜)、もちろんお昼寝もしていない。

その昼寝の時間、がんばっていた気持ちにぽっかり穴が開いたようで、泣いてしまったそうだ。

先生方に電車が好きですからと伝えておいたこともあって、園のすぐ外を走っている電車を見に行ったそうだ。

「ぼくもう淋しくないよ、大丈夫だよ」と、踏切を何本か走り抜けていった電車を見たあとに、そう言ったらしい。

「気持ちを紛らわすために、たんざくに願い事を書こうね、何がいいかな? と聞いたら”ニューヨークに帰りたい”と言っていました」と、笹に飾ってあったたんざくを見せてもらい。

そうか……。

「ぼくね、えーん、えーんって泣いちゃったの。で、電車見たの。あとクラッカー(ビスケット)食べて、カルピス飲んだの」と、迎えに言ったときに説明してくれた獅子丸。

そうか……。

それでもクラスで気に入った女の子を作ったようだし(早い。でも同じ年とはいえ、すごいしっかりしている女の子であった……獅子丸、しっかりさんが好きだからねえ)、帰る前に「先生、また明日ね。明日も来るよ」としっかり挨拶をしていた。

胸がちくり、ちくりと痛む。
2歳児になってまもなく入れたデイケア時代を思い出す。

そこは獅子丸を入れて3人しか子どもがいなかったし、あとの二人は1歳児で獅子丸の遊び相手にもならなかった。先生も二十歳そこそこで若かったし、獅子丸にものすごい無駄な時間を使わせたような気がしていた。

それから大きなところへ移動できて、まだましになったけれど、本格的にああ、よかったと安心できるようになったのは、去年の9月から通わせている学校に入れてから。

今回のところも「うん、大丈夫、ここなら安心」と思っているので、獅子丸がいやだと拒否しても、ごめんよ、通ってもらいます。

アメリカには、ニューヨークにはない「和」を学んできてくんなまし。





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2010/07/06

そして奈良へ

京都へ行くんだから、ついでに奈良にも行っときたい。

興福寺にある「阿修羅像」を見に行かず、なんてことはできまへん。
おお、おりしも遷都1300年展も行われているし(冷静に考えて1300年ってすごい年月だよね???)。

叔父の家に2泊して、5日に奈良へ行って、それから東京へ帰ろうと思った。

そーんなーに無理しなくても!

と思うんだけれど、今回はJapan Rail Passなるものを購入したので「使わなくっちゃ損、損」みたいな気分になってね(9日に切れるので、まだ使える。どこかへ行かねば)。半分脅迫概念だよね。




でもさー、見てくださいよ、この絵。
北斎、だろうな。
いや、いいんだけれど、これをもらったとき、妙に恥ずかしかったよ、あたし。
純、100%ばりばりな日本人なのに……。
それもラメっているんでっせ、奥さん。
ガイジンから見た「それ間違っているから」な日本ってな感じしない??

今回は1週間使いたい放題パス(新幹線ののぞみ以外乗り放題)を買ったので、京都往復と京都から奈良往復である程度は使われる予定。

京都だったからなのか、時期的に観光客が多かったのか、かなりの「ガイジン」がこのパスを利用していた。

いや〜使ってみて初めてわかる、パス利用者よ。

でもさすがに辛かった。

ただでさえ「ニューヨークに帰りたい」と毎晩まだ叫んでいる獅子丸を無理矢理京都へ引っ張っていき(新幹線乗れるよ〜とか言ってね)、最終日には、奈良へ行って、それから東京へ戻ってくるという強行軍を強いたんだもん。

大人だって疲れるのにさ。
すまぬ。

新幹線の中で「おとなしくしていなさい」なんて無理な話!
それでもかなりおとなしくしていてくれて、かーちゃん、ちと涙でした。



さて奈良。
結局大仏見て終わりました。

って、当たり前だわね〜。

叔父の家が近鉄線沿いなので、いつも近鉄使っていたのですわ。今回初めてJR使ったんだけれどー、すんげー遠い。でもって寂れている。車内がらがら。利用客はガイジン多し。

大仏殿までバスで行ったんだけれど、獅子丸、ぐずりまくりで疲れた(仕方ないね)。
でも、奈良公園内の鹿を見たら態度豹変。
さわってさわって仲良しくん。

おーっしゃ、こりゃ鹿せんべいを買って、おりゃ、鹿にせんべいあげな。

と思っていたんだけれど

鹿、すごい凶暴。

どつかれ、かみつかれ、獅子丸にせんべい与える前に鹿に喰われました。

30年以上前の記憶だと、そんなに凶暴じゃなかったぞ。
何が起こったんだ!?



とりあえず園内走らせて、大仏殿に行く前に水飲ませて(水場があるので)、大仏見てもとくに感動しなかったようだけれど、鼻の穴と同じ大きさが柱に掘ってあるので、そこを抜けさせてお終い。

九州地方はすごい大雨で、おおおお、どうなる?! と心配した雨。
滞在した初日はすごい雨だったけれど、日曜日と奈良へ行った月曜日は真夏日で、ぐったり。
晴れオンナの実力発揮って感じかしらん。

いやー、獅子丸、がんばりました。

それにしても、京都も奈良ものんびりしていていいなあ。
景観も最高!
もうガイジンですな、この感覚。

東京はやっぱりスピードが違うね。
ニューヨークも早いと思ったけれど、ハーレムとかってもっとのんびりだし。
久々に夕方ラッシュ時間に新宿を歩いて、さらにぐったりしたオカンでした。

おまけ



その名も「遷都くん」。
誰かつっこみは入れなかったのだろうか??



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京都にて、祖母と再会

独立記念日の週末(つまり3、4、5)、京都と奈良へ行ってきた。

京都へ行ってきたのは、今年で97歳になる祖母へのお見舞い。
去年2度も脳卒中だか脳溢血で倒れ「もうダメだ」と言われたのに、ボケ入りまくりながらも生きているばーちゃん。

すごすぎ。

行ってきたら、本当にボケていて、そのボケ具合がまさに「ナイス、ボケ!」と何度もつっこんだくらい(笑)。

でも獅子丸に会って、かなりパワーをもらっていたと、連れて行ってくれ、普段祖母の面倒を見ている叔父といとこが言っていた。
上機嫌だったんだって。

ばーちゃんは、あの時代の人だからかなり苦労をしたようだけれど、いろんな国の人とおつきあいがあったようで、いわゆる「はいから」な人だったようだ。

25歳くらいのときに、シベリア鉄道に乗ってモスクワ経由でパリへの旅をしたとき坊主にしたけれど、一番喜んだのがばーちゃんだったらしい。

アメリカ人と、それもはっきりいってあまりいい感情を持たないであろう「黒人」と結婚したあたしを「ええやん、何が問題なん?」と言い切ったのも、ばーちゃんであった。

そんなばーちゃんだったけれど、獅子丸を見て「彼は将来、大丈夫なのか?」と言っていた。
きっと肌の色が、あたしたち日本人と違う、それも濃い、ということを心配したようだ。

「アメリカに住んでいるから大丈夫よ」
「え、アメリカに住んでいるの?」

と、あたしが誰だかなんて、もちろん覚えていない。

2年半前に会ったときは、すごく喜んでくれたのに。

記憶があっちに行ったり、こっちに行ったりするらしいね、ボケって。
自分が今会っている人が、自分とどういった関係があるのか、そのつながりを一生懸命確認しているんだけれど、シナプスのつながりが弱くなってしまったのか、切れてしまったのか、とにかくとんちんかん。

「この子は何歳や?」
「もうすぐ4歳だよ。おばーちゃんは?」
「25歳」

すごいサバ読みやわ〜。



はっきりいって、あたしは母方の祖母はあんまり好きじゃなかった。
おじーちゃんは発明家で面白かったけれど。

でもばーちゃん、160センチ弱のあたしよりも背が高く(168センチあったらしい)、いろいろ、本当にいろいろ苦労したようで、もっといろんな話を聞いておけばよかったと思う。

ボケて、病院から今の介護施設に入って、顔色が良くなり、なんだか穏やかになった。

もともと京都で長い時間を過ごし、伴侶を亡くしたときに長男(あたしの叔父)が当時住んでいた北九州へ引き取られ、生気力が落ちたばーちゃん。

ところが20年近く前に叔父さんが仕事の都合で京都に戻れることになり、一気に生気レベルがはね上がり、周りから「ありゃなかなか死なないぞ」と言われていたばーちゃん。

去年倒れたときに「まだ死にたくないいいいいいいいっ」と叫んだばーちゃん(当時96歳。もうええやん、と思うけれど、ばーちゃんのお姉さんが確か105歳だか6歳でまだ生きていらっさる)。

ここまで来たら、1世紀生きて下さい。
介護する人たちは大変だろうけれど。

ニューヨークに戻る前に、また祖母に会いたいな。

2010/07/01

予防接種はアメリカへ習え

7月に入って、そろそろ獅子丸をどこかへ預けようと思案中。

すぐ見つかるさ〜と思いつつ、4月の半ばに電話したらそうは問屋が卸さない状況であせったあたし。といっても、一応場所見も兼ねて目安をつけていたところへ行ってきた。

ら、ラッキーなことにちと高いけれど行かせたいなー、それも隣駅で自転車も止められて仕事に行ける〜という場所に行かせられることに決定。

やりましたー。
ぱちぱちぱち。

さ、おかんもこれから仕事を探します。
でもその前に、一週間くらい1人の時間が欲しいわ。
漫画喫茶にも行かなくっちゃいけないし(笑)。

入園手続きがなんやかんやとあって、その中に健康診断も含まれていた。

園指定の病院に行ってきた。
今まで獅子丸がどんな予防接種を受けてきたか記録された紙も、もちろん一緒に持っていって。

そうしたら「うん、全部やっていますね。あれ、でもXXが受けてないのかな」と、先生。アメリカの予防接種予定表なるものと見比べている。

「今、何か受けなくっちゃいけないものってありますか?」
「日本脳炎ですね」

日本脳炎!

アメリカに帰るんだったら必要ないと思うんですが……いかがでしょうか。



アメリカは生後まもなく予防接種をがんがん(本当にがんがん。たしか1度に3本とかあったし)打っていく。でも日本は確か最低半年待ってから打っていくはず。

そんな話を先生にしたら「日本はねえ、遅すぎるんですよ。アメリカが世界で一番正しいことをやっていますから、アメリカ式にしたいんですけれどね」

えー、そうなんですかー。

「アメリカはね、子どもが病気になったらどうする、ということを第一に考えています。でも日本は薬を打ったことによって起きる副作用のことばかり考えているんです。
「ああ、自閉症とかね。でもそれはほんの一部のお母さんの意見でしょ? そうそう、芸能人とかね。でもそれは、本当に少ない確率なんですよ。正しい情報というのをきちんと見極めて欲しいですよね」

なるほど。

獅子丸は元気一発で生きているからいいけれど、副作用にかかってしまった子どもを世話しなくてはいけなくなった親の気持ちもわかるじゃない?

なんだって表があって、裏がある。
なので100%正しいということは、もしかしたらないのかもしれないけれど、今回の考え方って、日本とアメリカの違い、はっきりしていて面白いなあと思った。

ちなみに健康診断の結果ですが

4歳目前にて身長が102センチで体重が15キロ弱でした。

そうかー、100センチ越えたかーとちと感動。




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