2010/08/03

日経新聞にて、NYCの幼児教育問題を再確認

日本に帰ってきて、何が楽しいかって新聞を読むこと。
新聞〜?
そんなのネットで読めるじゃーん、今のご時世。

なんだけれど、隅々まで読むと、ネットにはあがってこないような記事やらコラムがあって面白い。

そんな中、今日(8月3日)の日経新聞夕刊の世界の話題というちょっとしたコラム欄に『公立小も「お受験」景気停滞が影響?』というのが載っていた。

ニューヨークの公立学校はタダ。
なので地区によっては本当にレベルに差があって、住んでいるハーレムの公立学校のレベルは怖いくらいに低い。中にはいい学校もあるけれど、そこへ行くために学区へ入るべく引っ越しをしたりと、まあ、とにかく大変なのだ。

それと共にIQの高い子どもたちを発掘・育成する連邦政府プログラム「ギフテット&タレンティッドプログラム(GTプログラム)」というのがあって、小学校付属幼稚園に入るために4歳でテストを受けないといけない。

獅子丸の場合は、来年の9月から幼稚園なので、もしこのプログラムを受けるのであれば、この冬が勝負! なのだ。

ところが今年このテストを受けたのが約1万2千人で、枠は5校で定員はたったの300人。
そのテストを受けるための塾や家庭教師は盛況。
当たり前だよね。

ところでニューヨーク市は私立との併願者のことを考慮して、受験年齢を3歳に前倒しすることを検討しているとか。なので親たちの間で「Day 1 (生後1日目)から準備しよう」という、冗談のような合い言葉がささやき始めている。

というのが、ざっとした内容。

ニューヨークでは、とっても評判のいい(でもって高い)保育所に入るために18ヶ月待ちとかあるので、妊娠がわかったら申し込みをする、とウソだか本当だか、そういう話があるので、生後1日目から準備、というのはありえない話でもない。

ただこのGTプログラムへ行っている子どもたち、皆似たような子どもたちなので、教室の雰囲気がちょっと異様だという話があったり(つまり偏っているわけだからね)もする。

ハーレムの場合だと、公立学校のレベルがよくないので、チャータースクール(公立と私立が混ざり合った感じ。独自のプログラムを持っていて、基本タダ。プログラムがしっかりしている)がたくさんある。でもこれ、抽選制。なので当たらないと公立の学校へいかざるを得ない。

でも4歳でテストを受けたり、5歳で抽選。
そんな低い年齢で自分の人生が決まるというのは、なんちゅーところ。

もちろん、実力があって、辛抱強い性格だったら、高校で受験していいところへ行けたりもするだろう。でも、授業中、座ることができない生徒たちに囲まれたら、いくらなんでも勉強することへの情熱って萎えると思う。

獅子丸がまだ小さいから、途中で転校ができるのか、編入ができるのか(公私立ともに)ということはわかっていない。そういったオプション、欲しいよね〜。

ちなみにあたしの知り合いで姉弟をGTプログラム受けさせて見事合格させたお母さんがいますが、話を聞いていると、授業がすんごくよろしいようで(さらに通っている親たちが教育熱心)、やっぱり獅子丸に受けさせようかなーと、ふと考えたりしている。

それから今日の日経新聞に書かれたことをわかりやすくオカン友だちが書いているので、そちらもお読み下さい。

ああああ、帰ったらいろいろ資料、集めないとー。




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3 件のコメント:

  1. 不思議な紙一重の所で評価されるみたいです。ギフテットタレンテッド。
    殆ど、宝くじ。
    でも、あたると、公立学校でもプログラムのクラスを用意してる所があれば、入れるし。その内容はいいし。チャータースクールも宝くじ。後は、実は親の熱意。そして、転校はいつでも可能。バタバタと悪あがきの様にでも、動く事が、実は、入れたい学校に入れるコツだったりする事を身を持って感じました。

    ひょっとして地区が違うかもとか、考えずに、あらゆる選択枠にアプライする事を勧めます。行動をする人=子供の教育を考えてる人 行動しない=教育を考えてないとする社会なんだなと、つくづく感じました。

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  2. jiroじゃなくて葉子です

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  3. @yokoくん
    ありがとう。さすが経験者は違うね。
    でもさー、毎年毎年プログラムが変わったり、受験の仕方が変わったりでまいっちゃうよね。
    一応引っ越し予定だけど、できそうにもないので、ウチの近所でいろいろ調べて、アプライするところに帰ったらのぞきに行かねばって感じですよ〜ん。
    そうね、アメリカだけに行動してなんぼ、なんだろうなあ。

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